独立して1年と2ヶ月が経過しようとしています。
独立前に比べてスキルアップへの意識が強くなりました。
税理士+α(アルファ)になるために
税理士試験の受験者数は年々減少しているようです。実際にTACの講師をされている先生に伺っても肌感で感じているようです。
これは国税庁のHPの税理士試験受験者数のデータをグラフ化したものです。
確かに10年前に比べたら会計事務所も増えました。税理士も増えました。しかし受験者数が5年間で13,000人も減っているとは驚きです。
税理士業の競争が厳しいからということなのでしょうか?
会計事務所も今は記帳代行や税務申告をメインの仕事としている場合が多いです。
ただ記帳代行はクラウドの会計ソフトがさらに進化すれば、なくなる仕事でしょう。
これは税理士であれば、多くの方が理解しているところです。
実際にそうなった時に税理士として何ができるのかが大事です。それをイメージしておいて今動いておくことも必要です。
私は今のうちから「税理士+α」になるためのスキルアップをするべきだと思っています。
「+α」が何なのかはそれぞれの税理士によって違っていていいのではないかと思います。
その方が個性があってお客様にとっても選びやすいのではないでしょうか?
少なくとも税理士業務の枠にとらわれて「税務代理」、「税務申告」、「税務相談」だけを仕事とする必要はないと思います。(法令にふれてはダメですが・・・)
私の場合は、まず情報提供力やITスキルを高めたいと思っています。そこに新しい仕事のヒントがあると考えています。
たとえ記帳代行がなくなっても、出来上がった決算書や試算表などから何を読み取り、どう行動するべきか?の情報を提供、提案するのは税金や会計のことを横断的にわかっていないと出来ないと思っています。
数字のことを学びたいお客様もたくさんいるはずです。
その意味では税理士はまだ必要とされると思います。
またITのスキルがあれば、ひとり税理士でも仕事の合理化をすることができます。
スキルアップのためのお金の使い方 独立すればより多くを学べる
まず独立して感じたのは、「税金や会計のこと以外にも学ぶべきことはたくさんある。」ということです。
何をどのようにスキルアップしていくかは、個々の現状も違うので個人差は出てくるかと思います。
ただ、インプットとアウトプットを繰り返すという行動は習慣化するべきでしょう。
その時に1つ大事になってくるのが「お金の使い方」です。
これは独立してから体感して、学び、改めて重要だと感じました。
勤務時代は基本的に給料制で、お客様からの顧問料が増えても給料は比例して増えるわけではありません。
なおかつ、食べていかないといけないので、自己投資に大きなお金を使うことはなかなか無かったです。
いくつかは自主的に行きましたが、1万円超えると勿体無いという気持ちが先行していました。^^;)
(ただでさえ税理士やCFPの資格取得にお金を使っていましたので・・・。)
勤務時代は、仕事をしたら事務所に入金され、こちらは給料をもらうだけです。
独立した後は、給料がない代わりに、仕事をしたら入金される売上代金の配分を自分で考えて決める必要があります。
私は固定費、生活費以外のお金は、自己投資として書籍を購入したり、セミナーに積極的に参加して使うようにしています。
一人で考えてできることには限界があります。お金を払って書籍を購入したり、セミナーに参加して、他の方の知恵を借りてスキルアップを図ったほうがはるかに速いと考えたからです。
我流ではそのやり方がベストなのかどうかもよくわかりません。
信頼できるセミナーかそうでないかの判断は、その方の書籍を読んだり、ブログ、メルマガを見たりして決めています。
会いたいと思うかどうかといった直感も決め手です。
私は井ノ上さんのこの本を見て、独立後の税理士のイメージが大きく変わりました。
ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士
この本から学んだことは多く、この後、実際にブログ研修に参加して井ノ上さんにもお会いしました。
実際に会って、空気感に触れておくことはオススメです。
税理士という仕事もやり方次第なのだと思います。私もまだまだ学ぶことは多いです。
今年、税理士試験を受験されるみなさんもTACや大原などに大きなお金を使っているわけです。
税理士試験まであと少しです。自己投資の成果を何としても勝ち取って下さい。
【編集後記】
昨日は、決算業務。アンテナをはっておこうとまとめて書籍を購入しました。これもスキルアップのためです。