「借入金の年間返済額はいくら?」がひと目でわかる方法。目指すは「実質無借金」。

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独立するようになれば、銀行からお金を借りるようになります。冒頭の写真のように飛べるようになるまで、軌道に乗るにも時間はかかるもの。
時間をショートカットし、手元にお金がないという不安を拭うためにも「お金を借りる」は必要な戦術。

ただ、借りたなら返すことが必要ですし、「実質無借金」を目指すことが大事です。そのために決算書から年間返済額がわかるようにしておくなど、お金を借りて返すことを実感できる工夫もしておきたいものです。

目次

なぜ年間の返済額を知る必要があるか?

仕事をしていれば、銀行からお金を借りるのが通常です。

独立したときは、手元にお金がないですし、かといってお金が貯まってから…といっていたら、チャンスはやってきません。

独立したからといってもすぐに仕事があるケースばかりでもないでしょう。飛行機が飛び立つまでに時間がかかるように、食べていけるようになるにも時間は必要です。

その時間をショートカットできる、過度な不安をかかえなくていいという点で、銀行からお金を借りることにはメリットがあります。

銀行からお金を借りることで手元にあるお金を増やせますし、預金残高がなくて不安で眠れない…ということにもすぐにはならないですから。ちょっとずつ慣れていきましょう。

ちゃんと返済をすれば問題ありません。

ただ、借りたあとにちゃんと返済できるようお金の計画をすることは必要です。それだけに資金繰りに必要な情報は押さえておきたいもの。

・今いくら借りているか?
・毎年(毎月)いくら返済するか?
・お金はいくらあるのか?
・実質無借金かどうか?

といったお金の情報をさっとわかるようにしておきましょう。

たとえば「年間でいくら返すのか?」は、決算書(もしくは毎月の月次資料)でわかるようにしておくことができます。

「年間の返済額」をひと目でわかるようにしておく

銀行からお金を借りたとき、7年など複数年で返すという契約をしていれば、通常、経理では「長期借入金」で処理します。

毎月返済をするたびに、長期借入金の残高は減っていきますから、銀行からの借入金が今いくらあるのか?はいつでも分かる状態です。

ただ、このままだと、銀行に年間でいくら返済するのかはわかりません。

そこで、長期借入金のうち、直近1年以内に返す借入金額を「1年以内返済長期借入金」という科目に振り替えておきます。

1年以内返済長期借入金は1年以内に返済するので決算書の「流動負債」に長期借入金は1年を超える部分の返済なので「固定負債」に表示することになっています。決算書で表示する場所が違うのです。

たとえば、銀行からの借入金の残高が2,300万円あるとして

・1年以内返済長期借入金(流動負債)→300万円(25万円✕12ヶ月)
・長期借入金(固定負債)→2,000万円

のように「1年以内返済長期借入金」の金額を見れば、年間で300万円返済するというのがひと目でわかるわけです。(これまで見てきた決算書でも、意外と「1年以内返済長期借入金」の表示がされていない決算書が多いような…。)

年間いくら返すかとともにそれを返す財源の数字もチェックしておきましょう。お金を借りることはけっしてマイナスではないですし、お金を借りていても「実質無借金」であれば問題ありません。

実質無借金かどうか?

「実質無借金」。

「無借金経営」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
銀行からお金をいっさい借りずにじぶんのお金だけで仕事をするのが「無借金経営」。

理想ではあるのですが、やはりじぶんのお金だけでやりくりするのは、ピンチにもなりやすいですし、心もとない。さらにチャンスを逃す可能性もあります。

そこで、「無借金」ではなく「実質無借金」で考えましょう、ということです。

銀行からお金を借りておけば、いざというときにチャンスを逃さずに済みますし、手元のお金が少なく不安で身動きとれないということを避けることができます。

極端な話になりますが、お金を借りても、いつでも返せるお金があればいいわけです。

「実質無借金」とは、借入金もあるけど、その借入金残高を超えるお金がある状態。すぐに返そうと思えばいつでも返せる状態です。(本当に返してはいけませんが。)

実質無借金=預金残高ー借入金残高 > 0

「実質無借金」なら、借りることのマイナスイメージを払拭することもできます。
で、「実質無借金」がどのくらいなのか?その動きは見ておくのがおすすめです。

わかりやすい方法の1つはグラフにすること。実質無借金(青(お金)>赤(借入金))なら問題ないわけです。折れ線は実質無借金額。月によってがたつきもあるわけですが、お金を借りておけば、たとえ実質無借金額が下がっても必要以上に不安を感じずに済みます。

お金を借りて返すというのは、仕事をしていればある意味必要なこと。

実際に返すのも、数字で考えるのもカンタンではないのですが、仕事をするならやはり押さえておきたいもの。
だからこそ、数字やイメージでサッとわかるように工夫して、少しでも身近にしておくのがおすすめです。


【編集後記】
昨日は税理士業で相続をやってとある件で役所に問合せ。フォームをHPからダウンロードできるのはいいですが、委任状は手書きじゃないとダメとは、片手落ちのような…。午後には名古屋港方面へドライブ。写真も撮ってきました。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
名港トリトンの橋の下
サントリー天然水 うめソルティ
パルム 杏仁豆腐


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