M4チップ iPad Pro(2024)11インチ 、従来のiPad Pro(2020)11インチと比較して大きな変化が3つありました。M4チップ・OLED・Apple Pencil Proの3つです。
実際に触ってみてこれまでのiPad Pro(2020)との比較をしつつ、その変化についてまとめてみました。
M4チップ iPad Proは薄く軽い
2024年5月15日、新型iPad Pro(2024)が発売されました。
これまでもiPad Proを使ってきましたが、2021年、2022年も試してみたものの、正直なところ大きな変化を感じることなく、2020年のiPad Proをずっと使ってきました。
2023年にいたっては、新型のiPadが発売されていません。そして、今回発売になったのが冒頭のiPad Pro。CPUも現状Macで発売されているM3チップでなく、そのさきのM4チップが搭載されたiPadです。
同じ11インチですが、少し縦横比が違いますし、これまでのiPad Proよりも少し軽くなっています。左のiPad Pro(2020)が471g、右のM4チップ iPad Pro(2024)が444gです。カメラはこれまでの縦から横になりました。
後ろからみたところ。iPad Proにカメラは求めていませんが、超広角はなく広角カメラのみ。ここを削って原価を下げているかもしれません。
厚さもこれまでのiPad Proよりも少し薄くなっています。下のiPad Pro(2020)が5.9mm、上のM4チップ iPad Pro(2024)が5.3mmです。写真で見ると違いがわかります。13インチだと、さらに薄い5.1mmです。
写真ではわかりませんが、M4チップ iPad Proでは、これまでのUSB-CからThunderbolt / USB 4対応のUSB-Cコネクタになっています。まぁ、端子のことも考えると、現状はこの薄さが限界ですかね。
そして、これまでのiPad Proとの大きな変化の1つがOLED(有機ELディズプレイ)です。
M4チップ iPad Pro2024のディズプレイはOLED(有機EL)
Ultra Retina XDRディスプレイ。
ディズプレイがこれまでと違って、OLED(有機EL)になりました。これはiPad Proだけの変化です。
OLEDのおかげでiPad Proをスリムにできたといってもいいでしょう。テレビにも有機ELのディズプレイがあるので薄さはイメージしやすいかもしれません。
有機ELには、明るい映像を表現しやすいっぽうで、黒い部分をはっきりと黒色で表現することができるという特徴もあります。
実際の画面表示を比較してみました。上がiPad Pro(2020)、下がM4チップ iPad Pro(2024)です。
下がM4チップ iPad Pro(2024)のほうが明るさを表現できているのがわかります。輝度が最大1,000ニトというのも影響しているでしょう。(2020年版は最大600ニト)
RAWファイルでも比較してみました。上がiPad Pro(2020)、下がM4チップ iPad Pro(2024)です。
こちらも同様に。上がiPad Pro(2020)、下がM4チップ iPad Pro(2024)です。下の方がバラの花びらや空がより明るく表示されています。
何パターンか比較してみると、画質が上がっているのはより明るく、影の部分ははっきり黒く表現されているのがわかります。
あとiPad Proのカバーである「iPad Pro用Smart Folio」はこれまでと違って、スタンドさせるとき角度を変えることができるようになっています。
参考までに。 次にApple Pencil Proの変化にも触れてみます。
Apple Pencil Pro 見た目は変わらないけど中身は変わった
M4チップ iPad Proになってもう1つ変わったのはApple Pencil Pro。充電の方法も見た目も変わりませんし、重さもほとんど変わりません。ただ、できることはけっこう変わりました。
ただし、これまでのiPad では使えず、使えるのはこのM4チップ iPad Proと一緒に発売されたM2チップiPad Airのみです。
Apple Pencilのペン本体をぎゅっと握ると、画面にパレットツールが表示されてます。これで消しゴムやペンを変えたい場合にも、手を動かす範囲を最小限にすることができるように。「スクイーズ」という機能、これはけっこう便利です。
「スクイーズ」でのアクションについては、Apple Pencilの設定からどういう反応をするかを変えることができます。ショートカットもあるので、iPhone15Proのアクションキーと同じようなこともできるかと。
また、パレットが表示されたときに、戻るを長押しすると、このような円があらわれます。円をなぞるとペンの処理を1つずつ遡ったり、やり直しをすることができます。Appleのメモやフリーボードなど以外のノートツールでは、今後対応していくでしょうね。
消しゴムで消すのがめんどくさかったのですが、Excelのように段階ごとに戻したりやり直すことができ、これまでより操作はしやすくなりました。
また、蛍光ペンをiPad Proにペンを当てようとすると、影のようにペンのインクが表示されます。写真はまだiPad Proに触れていない宙に浮いている状態です。
このようにペン本体を持った状態でペンの持ち方(向き)を変えると、
インクの向きも変わります。
その状態から線をひくことができ、蛍光ペンでラインを引くときのイメージです。
iPad Pro、OLED(有機EL)で画面がキレイになりましたし、Apple Pencil Proなどの新しい体験が多く、買ってよかった一品です。
もし、Apple Pencil Proが使いたい、画質にこだわらずOLED(有機EL)でなくてもいい、というならM2チップ iPad Airも選択肢でしょうね。
ということで、もしM4チップ iPad Pro(2024)を買おうかどうか検討されているなら、参考にしていただければ。体験としてはおもしろいです。
なお、ストレージは最少を選んでいます。iPad でストレージはそんなに使いません。
1TB以上でないと選べないNano-texture(ナノテクスチャ)ガラスとやらはいらんかなーと。
光沢、反射がなくて傷つかないということですが、ペンで書いていたらおそらくキズはつくでしょうし、プラス16,000円ですし。光沢が気になるなら、ペーパーライクフィルムとか貼っておくなどやりようはあります。
【編集後記】
昨日は相続メルマガ執筆、税理士業で相続の資料作成、Lightroomで写真の現像などを。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ChatGPT4o
美酢Plusうめ