社長、フリーランスの方など、経理をお願いしないでじぶんでやる方もいらしゃいます。
じぶんでやるなら残高のチェックをしておくのがおすすめです。
インボイスより経理
2023年10月1日からスタートしているインボイス。
多少なりとも注目されていることでしょう。
ただ、すべてがご自身にとって必要なわけでもありません。
たとえば、消費税の計算方法で簡易課税を選んでいれば、経理をややこしくする必要もありません。
インボイスが経理に影響するのは、原則課税を選んでいる場合です。
それよりも、日々の経理をやるほうが大事です。
- 経理をどうやって効率化するか?
- やらなくていい処理をなくす
- 数字を見てこの先を考える
営業も大事ですが、経理がおそろかになっていると実態がよくわかりませんし、経理だけをやっていても仕事の依頼はきません。
両方のバランスを見ながら動くことが大事です。だからこそ経理をやることをおすすめしています。
そんな中、「じぶんで経理をやるときにまず何をすればいいですか?」という質問をいただくことがあり、やっておきたいポイントをお話します。
毎月の残高を合わせる
精度を上げるためには、残高をあわせることから始めてみましょう。
ここでいう残高というのは、貸借対照表の残高。
貸借対照表には預金や売掛金、前受金、借入金などいろいろな科目があります。
まずは預金残高を合わせていき、その後に他の科目の残高をチェックして、残高の内訳がわかればいいわけです。
逆に残高が合わなければ、正しくします。
たとえば、月末時点で預金残高は合っているのに借入金の残高があわない…
というのであれば、返済した金額の仕訳で元本と利息がわかれていないなど、何かしら原因があります。
その合わないところを正しくすれば、月末の借入金残高は正しくなるはずですし、それに伴って経理の精度も上がります。
今後、借入金の返済をしたときに自動仕訳で元本と利息が別々になるように工夫すれば、それ以後のミスは減らせます。
フリーランス・ひとり社長がクラウド会計を使うなら知っておきたい 自動仕訳パターンの考え方 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 OFFICIAL BLOG
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売掛金は月末時点で未入金の分が残高になりますし、買掛金や未払金も月末時点で未払いの分が残高になります。
あとは発生主義といって、支払ったときでなく、実際に取引をした月に経理をすれば、毎月の経理はだいたいできます。
毎月の精度はそこそこでいい
ここで注意したいのは、毎月は今お伝えしたように「だいたい」で。
精度にこだわりすぎないことです。
100%を求めると、いつまでも数字をチェックできません。
毎月の経理は判断のために必要なもの。
判断に影響ない金額まで精度を求めなくても、大きな数字だけを固めて利益やお金の増減を確認すれば問題ありません。精度が高いに越したことはないですが。
だいたい7〜8割あっていれば、判断が揺らぐことはないでしょう。
多少のミスがあっても、決算までに正しくなっていれば問題ありません。
それよりも精度を気にしすぎて、
- 経理をやる気持ちがなくなる
- 他の人に丸投げして任せすぎて現状がわからなくなる
というほうが損失です。
経理は得意でなくても、そこそこできればいいかなと。
あとはわからないことを聞くなりすればいいわけです。
ただし、経理の入力などの手間をかけすぎるのは、避けたほうがいいでしょう。
紙の振替伝票、会計ソフトに1つずつ入力するなんてやっていたら終わりません。
経理をやるなら最初に工夫してしくみをつくっておくことは必要です。
そこは税理士に相談してもいいでしょうね。
その浮いた時間で数字をチェックして勉強しましょう。一度身につければ一生モノのスキルです。
【編集後記】
昨日は午後に個別コンサルティング。税理士業、セミナーの準備などを。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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