路線価は毎年変わります。
その路線価が変わると土地の評価が変わりますし、気づいたらこんな値段になっていたということも。
相続がきたときに慌てなくてもいいように、やっておきたいことをお話します。
路線価は毎年変わる
路線価は毎年7月1日に公表されることになっています。
2023年分は7月1日が土曜日だったため、7月3日に公表されました。
といっても、路線価が何かがよくわからない、という方も一定数いらっしゃるでしょう。
路線価について少し説明します。
土地の相続や贈与があったときには、土地がいくらかを評価する必要があるのですが、そのときの土地の評価に使うのが路線価です。
「路線価×土地の面積」
実際にはもう少しややこしい評価があるのですが、ざっくりのイメージならこれで間に合います。
国税庁のHPで全国の路線価が公表されています。
全国地価マップのほうが見やすいのですが、反映は国税庁HPより遅れます。
もし、2023年に相続があったら2023年(令和5年分)の路線価をもとに土地を評価することになり、公示価格などとはまた別の評価です。
この路線価、気をつけたいのは、毎年変更があり値段が上がる地域が多いこと。
10年後、20年後に「こんなにも高くなっているなんて…」というのは避けたいものです。
ときどきは土地の路線価を確認してみるのがいいでしょう。
踊らされずじぶんでチェックする
どれだけ路線価が上がるか、下がるかは、地域によります。
ただ、地域によっては数年かけて路線価が上がり続けるといった場所も多いこと。
開発されて便利になった地域は、路線価が上がっていくと考えていいでしょう。
ただ、メディアでは大きいところが注目されます。
11年連続で路線価が上がった、10%以上値上がりした場所もあるとか。
大事なのは、じぶんでチェックすること。
土地を持っているから世の中の声に惑わされず、じぶんのケースを確認してみることです。
じぶんの場合もそうかもしれませんし、違うかもしれませんので。
参考までに、うちの実家の土地の路線価で見ると、
10年かけて1万円上がったほど。
路線価だけ見ると、そこまでのインパクトはないですね。
ただ、土地の面積が200㎡だとすると、10年で200万円(=1万円×200㎡)評価額が増えたことになります。
仮に相続税の税率が10%だとすると、相続税20万円の影響。
決して小さくはないでしょう。
もっとも、小規模宅地等の特例もありますし、そもそも相続税かからないでしょうけど。
ただ、これは事例の1つ。
他の地域ではもっと値上がりしているような場所もあるでしょうし、路線価が高い場所もあるでしょう。
その肌感を感じるのに、ご自身が持っている土地でもチェックしてみましょう。
それから住む場所、関係のある場所の路線価を調べてみるのもおすすめです。
土地の相続があるなら考えておきたいこと
相続財産に土地がある場合には、その土地をどうやって誰に引き継ぐかも考える必要があります。
特に気をつけたいのは、
- そこそこ広い土地
- 土地が相続財産の大部分を占める
- 小規模宅地等の特例を使えない土地
こうしたケースでは、路線価が上がれば相続にも影響します。
土地の評価額が増えれば相続税も増えますし、相続財産のうちに土地の割合が増えて「もめない」、「払えるか」にも影響が出る可能性があります。
土地が多くて、お金が少ない相続だと、話し合いがすんなりいかない可能性は上がります。
とはいえ、相続のあとに値上がりに気づいたとしても、そこでできることはほぼないかと。
そうならないように、
- ときどき土地の評価をざっくり確認してみる
- 財産を洗い出して分けられるか、払えるかを検討する
- 場合によっては不要な土地をお金に変えておく
- 生命保険の契約を検討する(非課税枠を利用する)
- 小規模宅地等の特例を利用する土地を検討する
- 遺言書をのこす
といったことを考えておきたいものです。
ちょっとずつ値上がりでも、10年後、20年後にはけっこう変わっているというケースもありますし、特にある程度大きな土地を複数持っている場合には、ちょっとずつだとしても影響はそれなりに出てきます。
ときどきは土地の評価額をチェックしてみて、相続対策も考えてみましょう。
【編集後記】
昨日はじぶんの月次をやってその後に打合せ。夜は入手したキャプテン翼マガジンを長男(8)と。3ヶ月に1回の楽しみです。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
韓丼 上てっちゃん丼
千葉限定販売 おいしい房総サイダー びわ風味
キャプテン翼マガジン14