消費税の申告をするようになって意外と見落としがちなのが中間申告で払う消費税。消費税の確定申告をしたあとにざっくり計算することができます。
お金の準備で慌てないように。ココロの準備のために計算しておくのもおすすめです。
消費税にも中間申告がある
独立後、税金を払うことは避けては通れません。
利益をだせば、次のような税金を払うことになります。
- 個人なら所得税や住民税、事業税
- 法人なら法人税、住民税、事業税
それに加えて消費税があります。
すでに税務署に消費税を払っているという方もいれば、これまで消費税を税務署に払う必要がなかったけど、インボイスの登録で今後は消費税を払うことになるという方もいらっしゃるでしょう。
インボイス事業者の登録をすれば、2023年10月以降は、2年前の売上が1,000万円以下であっても消費税を払うことになります。
そもそもインボイス登録をするかどうかという話はここでは置いておくとして。
消費税を払うことになれば知っておいたほうがいいことがあります。
それは前年に払った消費税が年額で約62万円を超えるなら、中間申告があるということです。
半年に1回払う消費税
消費税の中間申告は申告書を出さなくてもいいのですが、中間申告分の税金を払わないといけません。
では、中間申告が必要になるのは、どんなケースなのでしょうか。
具体的には前年の消費税申告書の(9)差引税額が48万円を超える場合は、中間で消費税の前払いが必要になります。(400万円超えると3ヶ月に1回払うことになりますが、ここでは考慮外です。)
で、決算や確定申告で消費税を払うときには、中間で前払いした消費税をマイナスできます。(赤枠のところです)
なぜ2つに別れているのかは、消費税の国税分と地方税分なのですが、ややこしくなるので無視で大丈夫です。
まとめると、前年に税務署に払った消費税が、年額で毎年62万円弱を超えるなら、中間申告も毎年ある、ということになります。
- 中間申告で払う消費税→決算日から8ヶ月後
- 確定申告で払う消費税→決算日から2ヶ月後(個人は3/31または4月27日頃)
年間で支払う消費税は同じなのですが、中間分で前払いする分のお金は必要ですし、金額もそれなりです。
まったく想定していないと、納付書が届いてからお金の準備に慌てることになりますから、そうならないように事前に計算してココロの準備をしておきたいものです。
中間で払う消費税を計算してみよう
その年の消費税の申告をしたら、その申告書をもとに翌年の中間で払う消費税がいくらになるかを計算できます。
もう一度確認しておくと差引税額(9)が
- 48万円以下→中間で払う消費税はなし
- 48万円を超える→中間で払う消費税はあり
ということでした。
差引税額(9)が48万円を超える場合は、半年後に払う消費税がいくらになるか計算してみましょう。
中間で払う消費税はいくら?
今回の例では差引税額を70万円とすると、中間で払う消費税は次のようになります。
- 消費税(国)→ 差引税額(70万円)×6/12 = 350,000円
- 消費税(地方)→ 350,000円(国:消費税)× 22/78 = 98,700円
- 合計→448,700円
これを個人(会社は12月決算)の場合には、8月31日に払うことになります。
会社の場合は、期首から8ヶ月目に中間分を払います。
9月決算の会社なら5月です。
税金を払うことは、仕事を続ける限り避けられないもの。
慌てないように事前に把握しておきましょう。
今回のExcelでシートはこちらです。気になれば試してみていただければ。
決算日と前年の申告書の差引税額(9)を入力すれば中間ではらう消費税額と支払期限がわかります。
なお、月末が休日の場合は考慮していません。
記事は支払いで慌てないようにという趣旨であって、支払期限はこだわるところではないので。
【編集後記】
昨日は税理士業、セミナーの準備、ブログカスタマイズなどを。長男(8)がサッカー教室を移籍して初日。楽しかったようで帰ってきてからいろいろ話してくれました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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