相続税の申告は所得税の確定申告と比べれば、じぶんで申告するには少々ハードルが高いです。
その理由の1つが土地の評価です。
土地の評価は現地をみないとわからない
相続税の申告。
確定申告と違ってちょっと複雑さもあります。
相続で何をやったらいいかわからないという声もありますが、
- どんな財産があるか調べないといけない
- 特例や計算がややこしい
- 財産を評価しないといけない
- 他の相続人にも影響する
- 名義預金って何?
という面もあってじぶんで申告するのにはハードルが高いです。
預金と上場株式くらいならじぶんでやれなくもないでしょうけど、相続財産のうちに土地があると難易度が上がります。
その土地を評価しないといけないからです。路線価×面積では正しい土地の評価になりません。
さらに土地を評価するなら、図面だけでは見えない情報。
現地を見ないとわからないこともあるからです。
現場にいかないといけない理由
土地を評価するときには、測量図などの図面を使います。
図面があれば土地のカタチがわかりますし、地積測量図であれば測量もされています。
公図の場合には正確でないケースもありますけど。
ただ、こうした図面からわかるのは土地のカタチと他の土地との位置関係。
それ以外のことはわかりません。
・騒音がある土地
・道路より高い場所にある土地
・傾斜がある土地
・匂いが強い土地
・図面と実測距離が違う
たとえば、騒音がある場合、土地が傾いていた場合には、土地の評価を減額ができることあります。
ただ、それを図面で見ていてもわかりません。
図面は平面です。傾きもわかりません。
図面からは騒音があるかどうかもわかりません。
ということで、現地に行かないと気づけないことがあるのです。
結果として、本来よりも土地の評価額が高くなってしまうことがありますし、相続税も多くなってしまうことにもつながります。
「払えるかどうか?」という相続対策にも影響します。
だからこそ、土地を評価するときに現地を見に行く必要があります。
相続税申告をお願いするなら聞いておきたいたった1つの質問
不動産を評価しようと思えば、カンタンではありません。
また、他の相続人もいれば、バランスをとるために税理士に申告をお願いするという流れにもなるでしょう。
そのときに、どの税理士にお願いすればいいかというのも迷いどころです。
1つ聞いておいたほうがいいのは、不動産を現地に見に行くかどうか。
中には土地を現地に見に行かずに図面だけで評価するケースもあるとか。
ただ、前述したように、現地に土地を見に行かなければわからないこともあるのです。
結果として、不動産の評価が高くなってしまい、さらに相続税が高くなってしまう可能性もゼロではありません。
ということで、相続税の申告を税理士にお願いするなら、「不動産って見に行かれますか」と聞いてみましょう。
それがお願いするかどうかの1つの判断基準になります。
【編集後記】
昨日は法人のお客さまと決算前の打合せ。近況、今後の方向性についても。
【昨日の1日1新】
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