逃げるというとマイナスイメージにとられがちですが、わたし自身、逃げてきたこともあります。
ただ、逃げてきたから独立という道を選べたのも事実です。
逃げてきた人生
人生、47年。
振り返れば、何度か大きな逃げはありました。いわゆる現実逃避です。
最初は、会社を辞めたとき。
当時は東京に勤務。日中は会議ばかり。
夕方にようやくじぶんの仕事を始めて、毎日深夜まで残業。
タクシーで家に帰り、シャワーを浴びて寝るだけ。
その繰り返しでした。
他部署の方でも同じように急な仕事依頼の連続と毎日の残業から、心身ともに疲れて会社に来れなくなったという方も。
そんな状況の中、わたしもそうなる前に、今ある武器、経理のスキルを磨くため、税理士試験に逃れました。給料はよかったのですが、そうも言ってられません。
逃げた先で結果を出す必要もあり、税理士試験に専念することに。
税理士試験を受験中の3年目に会計事務所に就職し、1年7ヶ月。
やりたい仕事をやれないなど、当時の現状を変えたくて、独立前の会計事務所に逃げました。
それが2回目。
3回目は独立です。
ずっとこのまま勤務を続けてていいかどうか。
そう考えたときに不安を感じて独立に逃げたのです。
逃げないとどうにもならないこともある
新入社員になった頃、直属の気の合う上司が退職。
別の上司から「一度転職をすると転職グセがつく」と話しているのを聞き、それが印象に残っていました。苦しくても耐えることも必要なのかと。
その後にどうにもならない現状を変えたいという思いから何度か逃げるという決断をし、じぶんもその上司の言葉どおりになっていたのです。
ただ、それがマイナスなことだとは考えていません。
耐え忍ぶことばかりが美学ではないでしょう。
確かに習慣のように負荷をかけないと、身につかないことはあります。筋肉もつきません。
ただ、そこに前向きな気持ちが抱けないのであれば、耐えることの意味はありません。
逃げないとどうにも変わらないことも現実としてある、環境はまさにそうでしょう。
サッカーでも、1-0で勝っている状況でなんとしても勝たないといけない。
そういう試合ではロスタイム近くになると、自陣でパス回しをしてタイムアップを待つという戦術があります。
見ている側からすると、美しいサッカーではありません。
そうはいっても、1-0という結果がすべてであることも事実。
特にW杯はチャンピオンズリーグなどの大きな大会では結果がすべて。
勝てば、環境が変わるということもサッカーの世界では少なくありません。
賞金、選手の獲得、移籍など。
それなのに、リスクをとってカウンターで点をとられたら意味がありません。
そのまま、逃げなかったらどうなっていたか。
人生を1試合と考えると、逃げも戦術の1つです。
じぶんでなんとかする
逃げた以上、逃げっぱなしにはできません。
じぶんでなんとかすることも必要です。
わたしが逃げた先にやったことが税理士の資格をとることと、独立でした。
わたしの場合は、税理士になったから独立することもできたでしょうし、独立したことでじぶんにあう環境をつくることもできています。
こういう逃げがいいかどうか、人によってその価値観は違うでしょう。
「カンタンに辞めないほうがいい」という声もあるわけですから。こっちにとってはカンタンではなくてもです。
- いつ逃げるか
- 何から逃げるか
- 逃げた先で何をするか
その基準も人それぞれです。
ただ、じぶんの人生ですし、監督はじぶん。
どうにもならないときは、逃げることも戦術の1つとして考えておきましょう。
わたしにとっては、独立も組織に合わないことからの逃げですし、ひとりを選ぶのも雇う気がしないことへの逃げという戦術です。
【編集後記】
昨日は税理士業をしてから、とあるしごと。夕方に長男(7)と散歩に。ファミリーマートのストロベリーフラッペが飲みたいと言うので買うことに。そのパワーでけっこうな距離を一緒に歩いてくれました。
【昨日の1日1新】
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