じぶんで経理をやってみてもいいかも…。
税理士に任せたいと声が多い中、そのような声も増えつつあります。
今回はこれから経理をやってみたい、という方に向けて、最初にやっておきたいことをお話します。
今日からでもじぶんで経理をやりたいなら
個人で事業をやっているフリーランス、個人事業主。
あるいはひとり社長の中には、「経理をじぶんでやってみようかな」という方もいらっしゃいます。
経理といえば、めんどくさい、むずかしいというイメージがあるわけです。
ただ、じぶんで経理をやっているという方に多く共通するのは、「不安だから」というもの。
この「不安」には3つの不安があると考えています。
- 経理がわからない不安
- 数字をチェックできない不安
- 見たいときに見れない不安
この3つの不安を解消するには、じぶんで経理をやるというのがひとつの回答になります。
とはいっても、会計ソフトでじぶんで経理をやることはカンタンではありません。
敷居は高いと感じることでしょう。
でも、じぶんでやってみたいという気持ちがあるなら、やりようはあります。
そこで、その敷居を下げるためにやっておきたいこと、についてお話します。
じぶんで経理をやるなら抑えておきたいこと
会計ソフトを選ぶ
経理をやったことがないのであれば、まず何をしていいのかもわからないでしょう。
大前提として、入力を減らしたいのであれば、すでにあるデータを利用するべきです。
たとえば、銀行の入出金はネットバンクからデータがとれますし、クレジットカードも、AmazonにモバイルSuicaなども同様に。
そのデータを利用して入力したいのであれば、freeeやマネーフォワードといったクラウド会計ソフトが選択肢になります。
注意したいのはデータを集めたからといって、自動的に経理ができるわけではないということ。
この時点で言えるのはデータを集めやすいのはクラウド会計だということです。
経理のやり方を学ぶ
次に必要なのは、経理をどうやってやるかを学ぶということです。
クラウド会計を入れたからといって、自動で経理ができるわけではないというのは前述したとおりです。
仮にじぶんでできるといっても、それがあっているかどうかはまた別のはなしになります。
クラウド会計には、データを連携するからこその対応も必要になります。
たとえば、
・銀行の口座間でお金を移動する
・Amazonで買ったものをクレジットカード決済する
・請求書ソフトや給与計算ソフトのデータを会計に連携
といったもの。
同じ取引で2つデータができるというのはクラウド会計ならでは、です。
- データ連携するなら、データが重複する場合にどうやって経理するか?
- データ連携できない取引をどうやって経理するか?
そのしくみを考えておかないと、気づいたときにはデータがぐちゃぐちゃということにもなりかねません。
毎月の取引が大幅に変わらないとしても、いつ・なにを・どうやって経理するか決めておく必要があります。
数字チェックをする
経理のやり方がわかったとして、その結果をチェックする必要があります。
入力ができたからといって、それがあっているかどうかはまた別です。
経理をするのが木を見る、であれば、全体のチェックは森を見るということになります。
会計ソフトの推移表などを利用して、
- 経理のもれ
- 経理が2重
- 経理のズレ
がないかどうかをチェックしましょう。
たとえば、毎月あるはずの経費がその月にないとすれば、経理もれの可能性がありますし、A銀行の口座からB銀行の口座に資金移動をしたときに仕訳がダブっているという可能性もあります。
これは預金残高をチェックすればわかります。
そういう経理したあとに正しく数字が反映されているかどうかをチェックするのが1つ。
もう1つはその経理した数字から現状を知るということです。
ここがじぶんで経理をやるという最大のメリットです。
経理した内容から
- 利益がいくらあるか?
- お金がいくらかるか?
- 税金がどのくらいかかりそうか?
といったことをじぶんが知りたいときにざっくりとでもわかれば、前述したような不安が減らせるわけですから。
これを外注していたらそうはいかない可能性があります。
なぜなら、他にもお願いしている人がいれば順番待ちになる可能性はあるからです。
じぶんで経理をすれば、じぶんで知りたいときに現状がわかる。
そのためにも数字をチェックするトレーニングも必要です。
最初だけ教えてもらうのも手
経理をじぶんでやりたいとはいえ、いきなりできるようになるものではありません。
それなりにトレーニングは必要でしょう。
そのために、できれば毎日、あるいは数日おきに経理をやってみましょう。
じぶんで経理をやるとなると、いちばん避けたいのは貯めてしまうこと。
貯めてしまうとやりたくなくなります。わたしもいやです。
だからこそ、毎日やっているわけです。
1日に出るレシートは多くても3枚でしょう。
取引数が少ないときに少しずつやって慣れていくのがおすすめです。
経理のしくみについて、しっかりと考えたいというのであれば、コンサルティングで税理士に教えてもらうというのもおすすめです。
報酬はかかりますが、正しい経理のやり方も、どこの数字をどうやってチェックすればいいかも教えてもらうことも選択肢です。
支出は一時的であっても、そのコンサルティングの効果は取引やルールが変わらなければずっと続くのですから。(わたしも対応しています)
じぶんで経理をやりたいというのであれば、その火を敷居が高いからと絶やさないほうがいいでしょう。
じぶんでしごとをするなら、身につけて損はないスキルです。
【編集後記】
昨日はオフ。長男(7)が見たいというおしり探偵の映画を長女(13)と3人で。夕食はUberEatsでハンバーグを注文。初回クーポンがあったので。クーポンがないと割高感はあり、もういいかなと。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
新しいサイフ