MacでWindowsを使えるParallels Desktop。M1チップのMacでも使えるようになっています。
今回、そのM1チップのMacのParallels Desktopで電子申告のカードリーダーが認証されないというトラブルがあり、その解決に至るまでにやったことをまとめてみました。
M1チップMacBook AirでWindowsを使う
パソコンはWindowsとMac、2つの種類があります。
通常、MacではWindowsを使えませんし、WindowsではMacを使うことはできません。
Macを使いたくても、Windows専用ソフトというのが多いのです。そういうソフトがある限り、Windowsは必要になります。
現在使っている税理士業のソフトもその1つです。
Macでは条件付きでWindowsを使うことができます。ParallelsDesktopという仮想環境ソフトをインストールすることによって、Macの環境でWindowsを使うことができます。
M1チップのMacBook AirにParallels Desktopをインストールするとき、WindowsOSは通常版ではなく、ARM版といわれるもの。
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Download Windows Insider Preview ARM64
M1チップのMacがそれまでのMacと性能が異なるため、対応するWindowsが必要なのです。
そんな中、先日、M1チップのMacから電子申告をしようとしたときに、カードリーダーが認証されないということがありました。
電子申告のカードリーダーが認証されない
M1チップのMacで確定申告書等作成コーナーから電子申告することはできます。少なくともわたしはできました。(ChromeではできずSafariです。)
今回は、それとは違います。
Safariではなく、M1チップのMacに搭載したParallelsのWindowsの税務ソフトから電子申告をするという前提です。
ACR39-NTTComというカードリーダーを使っています。
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電子署名をしようとすると、このように「カードつないでちょ」と認証されない状態です。
ParallelsDesktopから電子申告をする場合の解決策
Parallels DesktopのWindowsから電子申告をするために、次のようなことをやってみました。
カードリーダーがそもそも認証されているか?
まずはMacで認証されているかどうかを確認します。
「このMacについて」からシステムレポートをクリック、
USBをクリックして、使っているカードリーダーが認証されていれば、最低限のところは大丈夫です。
ARM版対応ドライバーをダウンロードする
Windows Updateで最新のドライバーがダウンロードできているかもしれませんが、もしうまく認証されていないようならダウンロードしてみましょう。
NTTのサイトはこちらにあるのですが、Windows版ドライバーが2017年と古いのです。
ICカードリーダライタ(ACR39-NTTComの主な仕様/ダウンロード) | NTTコミュニケーションズ
こちらからドライバーをダウンロードしてみましょう。
ACS CCID PC/SC Driver for Linux/Mac OS X
ダウンロード後のReadmeを見ると、ARM版にも対応しているのがわかります。
Parallels Desktop側でICカードリーダー認証
ここまで問題なければ、Parallels側でカードリーダーを認証しましょう。
このチェックを入れた状態で、電子申告をしてみましょう。
暗証番号の入力画面に切り替わり、
これでうまくいきました。
この選択は、毎回やるのが手間なら、選択を固定させることができます。Parallels側でデバイスから構成をクリックし、
USBの設定、
固定した割り当てを追加することはできます。
ITのトラブルはあるもの
今回のようなトラブルは、ITを使っていればある程度は出てきます。
新しいことをやろうとする場合には特に。
ただ、それを理由に新しいことを試さないというのももったいないです。
ITのトラブルに対処することで、わかることもあります。
まぁないほうがいいのですが、新しいことをやればトラブルはあるものだくらいでちょうどいいかなと。
ところで、Windows 365が使えるようになると、ParallelsDesktopはどうなるのかというのはちょっと気になるところです。
【編集後記】
昨日は個別コンサルティングをオンラインで。株式の承継についてでした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Parallels Desktopでデバイス固定
銀行にとあるメール