カメラを買うと、さいしょに当たる壁が撮影モードの使いわけ。
じぶんなりに試してみたこととともにまとめてみました。
カメラにあるモードダイヤル
カメラにはモードダイヤルというのがついています。
カメラの上部についている、このダイヤルです。
カメラで撮影するときには、光を取り込む必要があるのですが、写真の明るさ(露出)を決めるために、F値とシャッタースピード(「カシャッ」とシャッターをきる速度)がカギをにぎります。(ISO感度もありますが)
F値はレンズ側で調整し、シャッタースピードはカメラ側で調整します。
ただ、そうは言っても初心者の場合には、それをじぶんで調整するのはむずかしいわけです。
そこで、なにを優先して写真を撮りたいかによって、この露出モードを使い分けるということです。
その露出モードがここのダイヤルに表示されているものです。(名称はメーカーによって多少違います。)
「AUTO」と「P(プログラムオート)」は、F値もシャッタースピードもカメラが自動設定してくれますが、AUTOはフルオートなのに対して、「P(プログラムオート)」は「AUTO」に近いのですが、明るさなどの調整ができる点でちょっと違います。
この対極に位置するのが「M(マニュアル)」です。F値もシャッタースピードもじぶんで調整し、カメラの自動設定には頼らない上級編。
これらの間に位置するのが、「A」と「S」です。
「A」と「S」の共通点は、F値とシャッタースピードのどちらかは「じぶん」で調整し、もう片方は「カメラ」が自動設定してくれるという点。
異なるのはどちらを優先するか?という点です。
A(絞り優先モード)の撮影例
モードダイヤルを「A」にあわせると、絞り優先モード。ボケの量をじぶんでコントロールしたいという場合に選びます。
ボケやすさを決めるF値はじぶんで選ぶことができますが、そのかわり選んだF値によって、シャッタースピードは自動設定になるというしくみです。
この場合だと、わたしの使っているレンスがいちばん小さいF値でF1.8。そのF値をF1.8に決めたことで、シャッタースピードの1/40というのは自動で決まります。
この設定で撮影すると、こんな感じでボケやすくなります。紅葉の時期ならもっとよかったのですが。
こどもたちが食べたデザート。
逆にはっきりした写真を撮りたい場合には、F値を上げることになります。
今のところは背景ボケがすっかり味を占めていて、この「A」モードを選ぶことが多いですね。
S(シャッター優先モード)の撮影例
次に「S」は「A」の逆でシャッタースピードを優先したいときに選びます。
シャッタースピードを優先したい場合は、動いている被写体を撮影するときです。この場合、F値は自動で決まります。
シャッタースピードを速くすれば、止まっているような写真を撮ることができます。
違いがわかりやすいようにシャッタースピードをかなり速くしてみました。
この写真は、1/3,200で撮影したもの。鉄道マニアではありませんがそう見られていたかもしれません。無人駅で人がいなかったので、まぁ1人、2人くらいですが。
自動で決まったF値はF9.0。F値が大きいほどボケはなく、くっきりした写真になります。文字通りシャッターを切るスピードは速いです。「カシャッ」というように。
今度は、逆にシャッタースピードをかなり遅くして撮影してみました。
こちらは、シャッタースピード1/3で自動設定のF値はF9.0。
シャッタースピードもゆっくりになるので、シャッター音も「カシャ」ではなく、「カッシャーン」という感じです。
最近は「A」モードを基本として、動きのあるものを撮影するときにこの「S」モードに切り替えて…という感じで撮影しています。
そのうちマニュアル撮影も。
という感じで、カメラはけっこう奥が深くて、撮影モード1つ変えるだけで違った写真が撮影できます。
カメラ(α7C)を買ってこれから撮影を楽しみたいという方には、参考にしてただければ。
【編集後記】
昨日はセミナースライドを作成したり、読書をしたりという1日でした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
α7Cでセピア撮影