財産を贈与でもらったときにやっておくべきこと3つ

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財産をもらったのであれば、もらったまま終わらせず、やっておきたいことはあります。

贈与があったとわかるようにやっておくべきことについてお話します。

目次

財産をもらったなら

年末までに贈与で財産をもらったという方もいらっしゃるでしょう。

その財産というのは、たとえば、お金、不動産、株式などなど。

今回はわかりやすくお金とします。

もし、父母や祖父母などからお金をもらったのであれば、振込みしてもらうだけではちょっと足りません。

もらったなら、いつ見てももらったことがしっかりわかるようにしておくのがおすすめです。

財産をもらったらやっておくべき3つのこと

贈与は、贈与があったときにはそれほど問題にならず、多くのケースでしばらく経ってからスポットライトを浴びることになります。

次のようなことをやっておき、誰が見ても贈与が本当にあったとわかるようにしておきましょう。

贈与税の申告をする

贈与税の申告は、財産をもらった人(贈与を受けた人)すべてがやらないといけないわけではありません。

具体的には、年間(1月1日から12月31日まで)でじぶんがもらった財産額が年110万円(基礎控除額)を超えるかどうか。

あげた人ごとに110万円の控除があるではありません。

もし、110万円を超える場合には、贈与税の申告が必要になるわけです。該当するなら確定申告書等作成コーナーから申告しておきましょう。(期限は3月15日まで)

GOforIT

逆に110万円を超えなければ申告はいらないということになります。

払う税金については、200万円もらったら、税金は9万円。

(200万円-110万円)×10%=9万円。

もらった金額ごとに係る贈与税は、だいたいこんな感じです。2020年にもらった財産があれば、2021年3月15日までに確定申告をします。所得税の確定申告とは別になりますのでご注意を。

贈与契約書をつくる

贈与があったなら、契約書をつくっておくのがおすすめです。

贈与税の申告をしている、それだけで贈与があったことになるかといえば、そうではありません。

贈与というのは、お互いに「あげた」「もらった」という意思表示があることです。

で、贈与税の申告はどうか?というと、申告書からはその意思表示を確認できません。

なので、贈与税の申告を税務署に出したからといってそれだけで贈与があるとも言えないわけです。

申告書からわかるのは、だれが?なにを?いくら?もらったの情報、それだけです。

では、申告書を提出したとされる本人のしらないところで、親族がこっそり子どもの名前で贈与税の申告をしたらどうか?

それは贈与があったとは言えません。

なぜなら、もらったはずの本人にもらった覚えがないわけですから。

そういう意味で、申告書は贈与があったことの決定的な証拠とはならないということです。事実の1つであっても。

その点でも、お互いに「あげた」「もらった」がわかる贈与契約書をつくっておくべきです。

契約書がなくても、口約束であっても、贈与になるわけですが、口約束したのをあとで証明するのはむずかしいでしょうから。

ちなみに、契約書はもらった110万円以下であっても、金額にかかわらずつくっておくのがおすすめです。

お金を使っておく

たとえば、数年間にわたって、お金を振込んでもらううちに、口座にお金がどんどんたまって、何年もお金の出金がまったくされていないということがあります。

それだからといって、贈与がないというわけではありませんが、税務署の目にはつきやすくなります。

税務調査があれば、名義預金を疑うわけです。

お金を贈与でもらったのであれば、お金を動かしておく、使っておく、というのもやっておくといいかと。

贈与の事実をチェックされるのは忘れた頃

財産をもらったこと、お金を振り込んでもらったことは、実はすぐにチェックされるわけではありません。

贈与税の調査というのは、まずありませんし、口座の動きを常に見ているわけでもありません。

日本中の口座をチェックするとなると、目がいくつあっても足りませんから。

贈与があってからしばらくして、相続税の申告をしたら、その数年後に相続税の税務調査が入ることがあります。

そのときに過去の贈与もチェックするのです。

その相続税の税務調査でいちばんチェックされるのが名義預金。

つまり、贈与があったというものを「これ、贈与じゃないでしょ?」とひっくり返すわけです。

で、そのときお互いの意思があったことを証明したくても、財産をくれた父母や祖父母はすでにいないわけです。そのなかで、どうやって証明するのか?

というと、やはり贈与で財産をもらったときに、手当をしておくのがいちばんでしょう。

3日前に何を食べたかを忘れることもある中、数年後、数十年後のことを覚えているのはなかなか難しいわけですから。

財産をもらうという大きな動きがあったのであれば、しっかりとやるべきことをやっておきたいものです。


【編集後記】
昨日はオフ。午後から買い物で外出。すごく空いていました。夕方にドライブしつつ夕日の写真を撮ったり。夜は久しぶりにドラクエ11をすすめました。

【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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