独立すると、売上が安定すると言われますが、じっさいのところどうなのか?
少なくともわたしは安定しているとは言えないでしょう。それゆえに不安はあるのですが、不安があったほうがいいと思える面もあります。
「売上はそのうち安定してくるから」
独立すると、給料がなくなります。
毎月だいたい同じぐらいの金額が口座に振り込まれていたわけですが、独立後はそれが約束されていません。
それが独立するにあたっての不安材料でもありました。
独立する前、すでに独立をしていた知人にはこう言われました。
「独立して最初のうちは大変だけど、そのうち売上は安定してくるし、その流れで人を雇っていけばいいから」と。
独立して5年になりますが、独立して安定したかといえば安定しているとは言えないです。ちなみに人を雇うこともしていません。
安定とはいえず、特に決算、コンサルティング、それに相続税の申告があるかないかでも、毎月の売上にばらつきがあるというのが現状です。
食べて行くことはできていますが、これから安定するのかどうかといえば、安定はしないでしょう。
安定すると見えなくなることもある
もっとうまくやれば、売上を増やせるのかもしれませんし、その先の安定につながるのかもしれません。
もし、安定させようとするなら、それだけ売上を増やさないといけないでしょう。そもそもどこまでの売上があれば安定になるのか、実際のところよくわかっていませんが。
ただ、そうなると、仕事の時間、PCで申告のための事務処理というのも増えるでしょう。
仕事がマンネリになってしまう可能性もあり、新しいことをやれなくなってしまうでしょうね。
仕事の時間ばかりになってしまい、自由も効きにくくなります。「そうだ、明日セミナー動画を収録してみよう」「新しいツールを試してみよう」と思いついてもなかなかできないでしょう。
昨日、録画されてなくて2時間弱を失って凹みましたが…。そういうことも含めて。
フリーランスである以上は、新しい体験も必要です。その時間も確保しないといけません。
効率化をするとしても、数が増えたら、効果を感じにくくなりますし、そもそも効率化の意味はなくなります。
数をこなすために効率化を目指すのではなく、時間をつくるために目指したいものです。新しいこと、仕事だけでなく、子どもと遊ぶ時間に、ちょっとはゲームとかも。
となると、そんなわがままに安定とやらは、ちと縁遠い気がします。
「安定させずに不安を感じつつ仕事をする」があっている
独立してみてわかったのですが、不安はゼロにはならないということです。
もしかしたら安定を感じたら、不安というのは消えるのかもしれませんが、不安を抱えているから、「なんとかしないと」というような意識も働くわけです。
「なんとかしないと…」という場面では、緊張感を持って取り組んでいても、ある程度改善し慣れるとそれを当たり前に感じてしまう。最初に抱いた苦労や危機感というのを忘れがちです。
その意味では、あえて安定を感じないという道もあるのかなと。
お客様に提供できるサービスも磨かないといけないですし、そう考えると新しいことを試す時間は必要ですし、新しいことを試すのは、自分自身にとってもモチベーションが上がることです。
(…とじぶんに言い聞かせるための記事でもあります。)
売上がゼロでは食べていけませんが、増えすぎると手数や時間が足りなくなります。そのバランスを取るのが実にむずかしいのですが。
新しいことを試す、ブログを書いたりとやりたいことの時間も考えると、捨てないといけないこともあり、不安を感じつつ仕事をするというのが、じぶんにはあっているように感じています。(今のところは。)
ひとりであるがゆえに判断しないといけないことは多いのですが、「ちょっと違ったかも」と感じることがあれば、そのときは翌日から軌道修正すればいい、ひとりであればできることです。
独立といってもいろんなかたちがあり、どんな独立かは人それぞれです。そして、選べる自由は独立ならではです。
【編集後記】
昨日は法人の決算をしたあとでセミナー動画の収録を。長女(11)が学校から貸し出しのiPadを持って帰ってきたので、Wi-Fiの設定を一緒にやってみました。その後は便利機能もいくつかやってもらいました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
長女(11)とiPadのWi-Fi設定