Macの特徴として、カスタマイズができるというのがあります。カスタマイズも含めた金額で経理の判断をします。
CPU、メモリ、SSD、それぞれをカスタマイズした場合の経理パターン、想定できるものについて考えてみました。
MacBook Air(2020)のカスタマイズ
Appleの公式サイトでは、どんなスペックにするか?を自由に選ぶことができます。
MacBook Air(2020)の場合、入り口ではこのように2つから選ぶようになっています。仕事に使う場合には、ある程度のスペックが欲しいところです。
なので、Apple公式サイトからじぶんの気に入った仕様に変更して注文します。
わたしならMacでParallels Desktopも使いたいですから、メモリは8GBより16GBを、CPUはCorei3よりCore i5もしくはCore i7を選びたいです。
ただ、この入り口を見ると、左はCore i3と右はCore i5のCPU。Corei5のほうは、SSD(ストレージ)が512GBになっています。
「うーん、ストレージ(SSD)は512GBもいらない。256GBでいいのに…」と思う方も一定数いるかと。特に初めてMacを使う方は。
実は、右のCorei5でなく、あえて左のCore i3の方をを選択し、カスタマイズでCore i3をCore i5に+22,000円(税込)で変更することができます。(もちろんやCore i7にも)
こうすると、MacBook Air(メモリ:16GB、SSD:256GB)という仕様で買うことができます。
もし、最初の分岐点で右の道を選ぶと、512GBからしか選べません。SSD(ストレージ)が256GBでいいという人は左から買いましょう。
そもそも、入り口は1つでいいような気がしますけど。
それはともかく。MacではCPU、メモリ、SSDなどをカスタマイズをすることができます。これもMacを買うときの楽しみの1つです。
MacBook Air(2020)はスペック問わず全額経費にできる
このMacBook Air(2020)を仕事に使うという場合、どうやって経理すればいいのか?
仕事に使う割合(事業割合)を考慮するなどありますが、それよりも気になるのは科目、経費になるかどうかなど。
モノを買った場合で、そのうち時間の経過によって価値が下がっていくものは、通常、減価償却資産という扱いです。(買った年に全額経費になりません。)
ただ、金額がそれほど大きくない場合は、消耗品費。つまり経費にしてもいいよ、ということになっています。
具体的には30万円未満のものは経費にできます。まとめるとこんな感じです。
本来は①減価償却資産として扱い減価償却するけど、金額ごとに特例があって、その特例で処理してもいいよということになっています。(特例の方が有利)
10万円未満のケース
まず、10万円未満なら消耗品費などで経費にする。これはむずかしくないかと。
10万円以上20万円未満のケース
次に10万円以上20万円未満のもの。これは③一括償却資産として、3年間で均等に経費にすることができます。
ただ、青色申告なら、30万円未満の少額なモノであれば、「④30万円少額」としてその年に全額を経費にすることができます。
このどちらか選択することができます。
選択の基準はそれぞれですが、その年の税金が減るのは、消耗品費で処理する「④30万円少額」のほうです。(ただ、年間300万円限度という枠はあり、その証明として申告書には明細書をつけないといけません。)
まとめると、10万円以上20万円未満のモノを買ったのであれば、「一括償却資産」か「30万円未満の特例」どちらかを選択します。
20万円以上30万円未満のケース
最後に、20万円以上30万円未満のモノなら、「④30万円少額」で全額経費にするのが通常です。
30万円未満までの金額がその年に経費にできる範囲です。30万円以上なら減価償却です。
ちなみに、この判断する金額のライン。税込金額か税抜金額のどちらで判断するのでしょうか?
もし、税抜経理をしている場合には、税抜金額で判断しますし、税込経理をしていれば税込金額での判断です。
MacBook Airの場合はどうなる?
では、これを踏まえて、MacBook Air(2020)を仕事用に買った場合はどうなるのか?前述したとおりカスタマイズには追加料金がかかりますから、金額も変わってきます。
想定できるカスタマイズのすべてのパターンで考えてみました。左が税抜金額、右が税込金額です。(黄色は10万円以上20万円未満、赤色が20万円以上です。)
ただ、20万円未満か20万円以上かという違いはあるものの、どれを選んでも30万円未満。
結論、どれを選んでも全額経費にすることができます。
とはいえ、どれを選ぶかで、出ていくお金はかなり変わってきます。そこが大事です。
一番安いのは、12万円ほどですが、メモリ、ストレージとも最高まで増やすと、25万円と倍の値段になります。結局、カスタマイズをどう選ぶかがポイントです。
私の場合はSSD(ストレージ)はそれほどなくても仕事には支障がありません。
DropboxやGoogleフォトなどのクラウドを利用していることもあり、SSD(ストレージ)はそこまでなくてもいいかな、という基準で選んでいます。
そこはこれまでと同じ基準です。
Dropbox Plus の値上げをかなりの値下げと感じた理由(ワケ) 1TB→2TB・スマートシンク・巻き戻し | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
Dropboxだけで2TBありますし、効率的に投資したいものです。
MacBook Air(2020)とiPhone11との比較でわかること
MacBook Air(2020)とiPhoneとの比較も考えてみました。
こうしてみると、iPhoneとの値段がほとんど変わらないレベルになっています。
MacBookProだと性能がいいのでもう少し高いですが、MacBook Airは15〜16万円あればいいスペックのものが買えます。
- iPhone11Pro 256GB 135,080円
- MacBook Air(Core i5 16GB 256GB) 148,280円
ご覧のとおり、iPhoneとの値段はほどんど変わりません。
現状、メモリ16GB、SSD(ストレージ)256GBというスペックのMacBook AirでParallelsを載せて、ほとんど問題なく使えています。
それでも、PCを長く使うといっても、だいたい2〜3年というところでしょう。
税金の世界では、30万円以上のPCは4年かけて減価償却で経費にすることになっているのですが、これは実態にあっていません。長すぎでしょう。その昔、PCの耐用年数は6年でしたから、2年縮まってはいるのですが、それでも長い。
仕事にPCを使う以上、投資することは欠かせませんから(特にひとりですし)、PCのコスパがいいというのは、好ましい世界でもあります。逆にiPhoneは高いという説もありますが…。
そのiPhoneの記事はこちらに書いています。
【編集後記】
昨日は法人の決算、事務処理、Excelのシート作成、研究などを。子供たちがアイロンビーズという遊びにハマっているようで、長女(11)が私にもスライムをつくってくれました。どこかで使います。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
とあるケーキ