ピンチのときこそやれることがあります。攻めをしつつ、攻めのために守りも固めていくのがおすすめです。
守りがしっかりすれば、いざというときに行動しやすくなります。
舵を切るときが来た
この一か月でいろんなことが変わりました。
まずは仕事の環境。
これまでお客様のところに訪問して打ち合わせしていましたが、現在はそのほとんどをZoomによるオンラインでの打ち合わせに切り替えています。
じぶんにウィルスが潜伏していても気づかないケースもあり、私が訪問することでお客様にうつしてしまうことがないとも言えません。
その可能性を下げるためにも、3密になるような行動は避けています。仕事でもそれ以外でも。逆に言えば3密でないのであれば、気にしすぎないようにもしています。
外出の制限があるならその状況で何ができるかを探してみる | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
幸いにもお客様にもお互いのためにとご理解いただけています。
この時期、外は暖かいです。この時期になんの気兼ねもなく外出できないのは実に悔しいのですが。
旅行にも行けないですし。
家にずっといるのが苦手なので、せめてもと、ベランダに出てブログを書いたり、毎日1時間程度は歩くようにしています。
逆にカフェにはさすがに行かなくなりました。(行ってゆったりしたいのはやまやまですが)
いろんな情報が多いと閉鎖的にもなりがちですが、いいこと、やめるべきことをじぶんなりに判断するようにしています。
そして、前提になる環境が変わったのであれば、それに対応できるように動いてみるチャンスではあります。
攻めのために守りを固めておく
コロナウィルスの影響で制限は少なからずあります。営業時間などもその1つです。
外出できないのであれば、そのかわりにオンラインで、とできればいいのですが、そうもいかない方もいらっしゃるでしょう。
フリーランスやひとり社長のかたなら、攻めにかける時間が減ったのであれば、その時間を使って守りを固めておくというのも手です。
こういうときだからこそ、やっておきたいのは数字やお金に強くなっておくということです。ここで強くなっておけば、これからにつながります。
経理
じぶんの仕事を数字で確認するには、経理が必要です。コツはためずに出来るだけ毎日処理することです。
その積み重ねの結果として、日々、最新の数字を確認することができるようになります。
毎月の実績がわかれば、これからどうするか?を考えた上での、行動がしやすくなります。
毎月、数字を確認していれば、今回のコロナ融資を受けたい場合にも、前期比5%以上をじぶんで確認できますし、すばやく申請につなげることもできます。
これが経理を丸投げしていると、数字の確認は順番待ちになります。いつ出てくるかもわかりませんから不安になります。
フリーランス、ひとり社長なら、この機会に経理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ピンチのときこそ、じぶんで経理をやっているメリットは出るものです。
私は毎朝やっていますし、クラウド会計でも「これから先」をざっくりと確認できるようにしています。(ためるとやりたくなくなるので。)
お金
手もとのお金がこれからどう動いていくか?
なんとなくでやってきたのであれば、資金繰りもチェックするようになりたいものです。お金がなくなれば仕事はできなくなるわけですから。
半年後、1年後、お金はどうなっているか?いつ足りなくなるか?
どんな資料を準備すれば融資を受けやすくなるか?
具体的には、決算書や今ある借入金の明細だけだと、実態を理解してもらえないかもしれないから、補足の説明書をつくってみる、売上の明細を追加資料としてみようとか。
じぶんが主体となると、融資を受けるためにどうしたらいいかあれこれ考えるわけです。
難しそうだし、受けられないかもしれないから…とあきらめるのではなく、まずやってみるというのが大事かと。
もし、どうすればいいかがわからなければ、わかる人からコンサルティングを受けて、じぶんなりに身につけるというのも手です。
ある程度わかれば十分ですし、やるかやらないかで状況もまったく変わります。
攻めに転じるためにもお金は必要になりますから、お金のスキルは身に付けておいて損はないでしょう。
ツール
オンライン対応に移行しつつある今、ITツールに慣れておくというのは欠かせません。
これまで使っていなかったものも使ってみるいい機会でしょう。
カメラ付きのPCを買ってみたり、オンラインツールを使ってみることで新たな発見があり、新しいサービスを思いつくことがあるかもしれません。
私の場合は、オンラインでセミナーをするためのツールとして、マイクを買ったのですが、このマイクを買ったことでブログを書くのも音声入力でやるようになっています。
ツールを揃えてみるというのも、攻めに転じる一手になり得ます。
仕事のやり方を見直すチャンス
ピンチはチャンスとはよく言いますが、今回のようなことをきっかけに仕事のやり方を見直してみるというのはおすすめです。
- 数字を日々チェックする
- 資金繰り表を作ってみる
- 仕事が終わったらすぐに請求書を発行する
- 入金がなかったらすぐに督促する
- 仕事の前にお金をもらうしくみにする
- クレジット決済サービスや電子マネーを導入してみる
- 毎月の利益をチェックできるように毎月決算する
- オンラインのサービスをつくってみる
毎月決算をして、発生ベースで経理していれば、入金がなかったらすぐに気付きます。今まで督促してなかったとしても、コロナをきっかけにすれば得意先も受け入れてくれる可能性があり、やりやすくなるはずです。
気になるところから少しずつでもいいかと。
制約があるから足りないことにも気づきます。対面で打合せしたいけど、訪問できないならZoomを使ってみようか、というようにです。
そして、先を見てお金が必要であれば、お金を早めに借りておくということも必要です。
行動しなかったがゆえに、手もとのお金がなくなって、攻めに転じることもできないというのは不安でしかありません。
そうならないように、仕事をするにも制約がある今が守りを固めるチャンスだと考えることもできます。
【編集後記】
昨日は法人の決算を中心に。お客様からコロナ融資の決定通知書が届いたと連絡がありました。ひとまず手もとにお金を持っていただけてほっとしています。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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