経理をやるのは、めんどくさい面もあるわけですが、仕事を続けるためには現在地を知って、これからを知ることは欠かせません。
そのために日々経理して、現状を数字でチェックするのをおすすめしています。(写真のように)
じぶんで経理するという苦行
フリーランスやひとり会社の経理で大事ことは、1にも2にも経理をためないことです。
ただでさえめんどうな経理、ためてしまうとその何倍もめんどくさいことになります。
何ヶ月も前の取引だと「これ何のレシートだっけ?」と思い出せず、結果的にファイルやら手帳やらを確認してようやくその内容がわかった、というように。
売上代金の入金不足があった場合、「もう今さら請求できないよ」とあきらめてしまうこともあるでしょう。
どのぐらいの利益が出るのか、どのぐらいの税金を払わないといけないのか、お金がどうして減っているのか?
試してみたことにどのくらいの効果があったのか?
といったことがさっぱりわかりません。
お金がないのに税金がなんでこんなにたくさん?という例もあり。後々に痛みとして感じることになります。
仕事を続けるためには、現在地を知るため、これから先を予測するためのコンパスが必要です。
それが数字であり、数字を把握するための経理です。
なお、数字に強くなりたいのであれば、会計事務所に経理を丸投げするというのはおすすめしません。
経理を税理士に丸投げするのをおすすめしない3つの理由 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
まずはじぶんでやってみて、経理したことがどう反映しているのか、その数字の流れを知っていただくことをおすすめしています。
そんなのできないよと思うかもしれませんが、現にやってみて数字に強くなる方はお客様でもいらっしゃいます。
数字があってできること
売上はいくらか?という数字だけ見ていても、わからないことだらけです。
まず、利益が出ているかどうかも分かりません。
経費が売上と同じぐらいの金額あれば、利益はないわけです。
大事なことは売上だけでなく、経費や利益を把握すること。
さらにお金の増減とその理由をチェックして、 この先の資金繰りが大丈夫かどうかを見ておくことが欠かせません。
現に通帳だけ見ていても、お金がいつなくなりそうか?は分からないはず。
それを知るには数字でボリューム感をつかむことです。
冒頭の写真は、睡眠時間をチェックできるアプリなのですが、数字でチェックしてはじめて、「睡眠時間がちょっと足りないかも…」ということに気づけるわけです。
仕事の数字でも同じで、過去の実績や予定などをもとに、数字を使って予測してみることではじめて、税金がどのくらいになりそうか?いつくらいに借入が必要になるのか?、その程度や時期を実感できるわけです。
売上の2ヶ月しかお金がないのか?1年分お金があるのか?ではかなり行動が変わってきますから。
売上単価を10%増やしたら、利益はどのくらい増えるのか?実現できる数字かどうか?ということも数字を使ってできることです。
Excelを使ってこういうこともできます。
損益分岐点は4つある 利益感度分析でどこから手をつけるかを考えてみよう | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
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そう考えると、数字を見ずに、数字を使わずに仕事をするというのは、真っ暗なロンダルキアの洞窟を歩いているようなものです。
私も現状のまま行けば、年末はいくら?というのはわかるようにしてあります。新しい仕事があればその都度追加して最新がわかるようにしています。
数字だけでわからない場合はまずグラフにする
とはいえ、数字を見ても何を見ればいいかわからない。ということもあるでしょう。
私が見ててもよく分からないこともあります。
そういう場合には、グラフを使ってみるのもおすすめです。
数字を並べてみても、よくわからなかったものが、グラフにしてみると気づけることも多いです。
グラフのいいところはイメージで数字の動きを把握できることです。現状が理解できれば、経理をして数字をチェックするモチベーションの1つにもなりますので、これから自分で経理をやってみたいという方は試してみていただければ。
過去の記事でもグラフの効果は書いています。
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グラフには伝えたいことだけを表示する 見やすくシンプルにしよう | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
【編集後記】
昨日は午後からお客様訪問。確定申告の報告に今後の話なども。お客様からすると、私はスタバとadidasの印象があるらしく。特にadidasはよく見ていただいてるなぁと。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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