会計ソフトには、次年度繰越という処理があります。
その処理をどのタイミングでやるか?私は年が変わったら繰越処理をすることをおすすめしています。
その理由について思うところを書いてみます。
経理を効率化するために考えたいこと
フリーランスが確定申告をする場合、まずは1年分の取引を会計ソフトを使って経理します。
1年分の取引がすべて入力できたら、今度は預金の年末残高や売掛金の残高確認、1月になってから支払った経費がないか?売上の計上もれなどを確認。
問題なければ、会計処理は終了し、最後に確定申告書を作成し、提出します。
確定申告は「確定申告書等作成コーナー」がおすすめです。
2018年分(平成30年分)の確定申告ではMacが使える「確定申告書等作成コーナー」で電子申告 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
数行にサラッとまとめましたが、ご存知のとおり確定申告までの道のりは長いです。
それゆえに、これを年が明けてからまとめてやろうとするから大変なのは、ある意味当たり前だとも言えます。
私も、経理の大変さはよくわかっているつもりで、経理するデータをためてしまうと、きっとやる気になれません。
だからこそ毎朝起きてから最初に経理をやっています。
経理を効率よくやるには、クラウド会計やExcelインポートなどの方法はありますが、まずやるべきは経理データ、レシートなどをためないことです。
会計ソフトの繰越処理の誤解とは?
経理をためないために、考えておきたいのは次年度繰越の処理です。
会計ソフトは、年単位で環境を持っていて、次の年の経理をするには、次年度に繰越すための処理が必要です。
マネーフォワードは、決算・申告→次年度繰越
freeeは確定申告→年度締め
弥生会計なら、ファイル→繰越処理
じゃあ、この繰越処理をいつやるか?
よくあるのは「確定申告が終わってから」というもの。
「確定申告をきっちり終わらせないと、次の年の入力をしてはいけない」と思っているのか、「確定申告を終わらせてから次の年の経理をやりたい」なのか?いずれにしても、この考えでは結局、データをためてしまうことになります。
もう少し具体的に。確定申告には年単位で区切りがあるけれど、仕事は区切りがあるわけじゃあありません。
一度仕事を始めたら、やめるまでは続きます。
ということで、12月31日が終わると、次は1月1日。翌年はもうそこからスタートしているわけです。(と言っても正月から仕事をするというのはあまりないでしょうが)
ただ、確定申告が終わってから…となると、1ヶ月もしくは2ヶ月は新しい年の取引のデータやレシートを経理しない時期が出てきてしまいます。
本題に戻って。じゃあ、いつ繰越処理をすればいいのか?
私は年が変わったらすぐに繰越処理をすることをおすすめしています。
というと、「繰越処理した後に前年のデータの変更があったらどうするの?」という声をいただくことがあったりするのですが、大丈夫です。
一度、繰越処理をしても、また前の年に戻れますし、残高が変わったら、再度、繰越処理をすることで変更した後の残高で繰り越しすることができますので。
経理をやる本当の理由は不安だから
経理は確定申告をするためにもやらないといけないことではあるのですが、日々経理をするのは、それよりもじぶんのためだと言えます。
雇われる立場からフリーランスに立場を変えてみると、安定というのはなかなかないのではないでしょうか?(私はそうです。)
となると、先をみておかないと不安ですし、これからどうするか?も考えることができません。
それを教えてくれるのが数字です。
1年間の売上がどのくらいになりそうか?お金の増減は?追加で借入する必要があるか?
そういう予測をするのにも、実績を知っておく必要があります。
日々、経理していれば現在の預金残高と数ヶ月先の入金予定、支払い予定というのもわかりやすくなります。
ということで、年が変わったらすぐに繰越処理することをおすすめしています。
溜めてもいいことありません。まだ、確定申告が終わっていないから繰越処理をしていないというのであれば、繰越処理をして今年の経理をすすめてみませんか。
【編集後記】
昨日は午後から法人のお客様訪問。月次のこと、融資のことなどを中心に。夜は我が家でまさかのできごとがあり、その対応など。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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