財産をもらった場合に、申告が必要になるというのは、思った以上に知られていません。
そこで、今回は贈与税の申告について、基本的なことをまとめてみました。
確定申告は贈与税にもある
確定申告と言われて思い浮かぶのは、3月15日までにする所得税の確定申告ではないでしょうか?
もう一つ言えば、消費税を納税している場合には、消費税を納めます。あれは消費税の確定申告書です。
これ以外に財産をもらった場合にも申告をしないといけないと言うのは、意外と知られていません。
家を建てるためのお金の一部を、両親からお金をもらって、あとはローンを組んだという場合、 住宅ローン控除を確定申告で忘れる人はほとんど見ませんが、贈与税の申告についてと聞くと、
「へっ?なにそれ?」
というように意外と知られていないことがあります。
財産をもらった場合には、贈与税の確定申告をしなければいけないケースがあります。
今回は、その贈与税の確定申告について、よくある質問をQ&A形式にまとめてみました。
贈与税の申告 よくある質問9
わかりやすくするために、内容は基本的なものに限定しています。
相続時精算課税や納税猶予などのケースは想定していません
①財産をもらったら必ず申告しないといけないの?
そうとも限りません。なぜなら贈与税には基礎控除額というのがあり、毎年110万円まで認められています。
ですから年間で110万円以下の贈与であれば、原則は贈与税の申告はしなくても大丈夫です。
- もらった財産の評価額≦110万円
ただし、後述しますが、特例を使って贈与税がゼロになるという場合には、その特例を使うために贈与税がゼロでも申告が必要になります。
②誰が申告するの?
贈与税の申告って、誰がすればいいの?あげた人?もらった人?
この疑問はよく聞く話ですが、申告をするのは財産をもらった人です。
おじいちゃんが勝手に何かやっていたけど…というのは、そもそも贈与ができているかどうか?という話にもなりがち。
しっかりもらったと認識して、申告をしておきましょう。
③毎年申告しないといけないの?
贈与税の申告は、必ずしも毎年申告しないといけないというものではありません。
- 財産をもらっていること
- もらった財産の評価が年間110万円を超える財産であること
- 非課税になるなどの特例を使うこと
といったことがある年には、贈与税の確定申告が必要になります。
その年になにも財産をもらっていなければ、申告の必要はありません。
④いつまでに申告するの?
贈与税の確定申告は、財産をもらった年の翌年2月1日〜3月15日までにすることになっています。
おなじみの所得税の確定申告の提出時期と近いので、まとめてやるのがおすすめです。
⑤贈与税の申告書ってどうやって作ればいいの?
贈与税の申告書の存在ってあまり知られていないのですが、ちゃんとあります。
といっても、紙でイチから書こうと思うとハードルは上がるはずです。
そこでおすすめは国税庁の「確定申告書等作成コーナー」。
所得税のところばかりが注目されますが、実はいちばん右に贈与税というのがあります。
じぶんでイチからつくることを考えると、負担は少ないはずです。ぜひ使ってみましょう。
⑥贈与税はどのくらいかかるの?
贈与税は高いというイメージがあるでしょう。
ただ、近年は直系の20歳以上の親族への贈与であれば、410万円を超える贈与から贈与税が安くなっています。
もらった財産の金額ごとの税額は、このような感じです。
⑦贈与税はどうやって支払うの?
贈与税は基本的に現金で支払います。次のような支払い方法から選択できます。
- 現金納付
- クレジットカード
- ネットバンク
- コンビニ納付
納付書は税務署でもらわないといけないので、おすすめはクレジットカードかネットバンクです。
クレジットカードやネットバンクなら、納付書を用意する必要もなく、確定申告書を電子申告した後に、そのまま支払いすることができるので便利です。
もし、現金で一度に払えない場合には、延納という分割払いもあるにはありますが、条件がキビしく、担保も必要で金利も高いときます。
一時払いをなんとかしたほうがいいでしょうね。銀行に借りるとか。
⑧期限までに申告できなかったんだけど
申告期限(翌年3月15日)までに申告していない場合には、あとからでも早めに申告しておきましょう。
なぜなら、期限から実際に申告した日までの期間について、ペナルティとして、加算税や延滞税がかかるからです。
⑨財産をくれた人が今年亡くなって相続に。申告しなくてもいい?
財産をくれた人がその年に亡くなったという場合、財産を相続するのであれば、贈与税は非課税ということになっています。
ということで、申告はしなくても大丈夫です。(相続税の計算には考慮します。)
逆に財産を相続しないのであれば、贈与税の申告は必要になります。もちろん、年間110万円以下なら申告の必要はありませんが。
まとめ
贈与税の申告について、よく耳にする疑問、間違えやすいものを含めてまとめてみました。
財産をもらった方は、該当するものがないかどうかを確認してみてはいかがでしょうか。
【編集後記】
昨日はお客様訪問。クラウド会計のコンサルティングでした。その後に株価評価などを。
【昨日の1日1新】
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