税金を積極的に払いたいという人は少数でしょう。
ただ、税金を払わないと仕事を続けることもむずかしくなるため、じぶんから払いにいくようにしています。
「税金を払わされる」という姿勢では、後手後手になるからです。
税金を払わないと始まらない
「税金を払いたい」という方は少数派でしょう。
毎年、年間の利益(所得といいます)を計算して、確定申告をして、税金を払います。その結果、お金がドカーンと減ります。
消費税もあるならそれも。
その後も住民税や個人事業税なんだかんだと、毎月のように税金をはらっているような感じです。
めちゃめちゃ痛いです。
ただ、だからと言って税金を払わないようにするか?というと、それは違います。
税金を払わないと仕事を続けることができない。そういう仕組みになっているからです。
例えば、400万円の利益(所得といいます)が出たとすると、(税率を20%)払う税金は80万円です。
この80万円を払いたくないからと、得意先の人と飲めや歌えで連日騒ぎをして、400万円を使ってしまえば、利益はゼロ。つまり税金もゼロ。
この状況に「おー、すごい!」と思うかもしれません。
ただ、経費を使ったことで、手元のお金が400万円分が減っているということを忘れてはいけません。
一方で税金を払っていれば、減ったお金は税金の80万円だけで済むわけですから、税金を払っていた方が結局お金は残ります。
次々にやって来る所得税、住民税、個人事業税といった税金を払っていかないと始まらないというのは、そういうことです。会社でも考え方は同じです。
税金を払わされるか?払いにいくか?
税金を払わないとお金が貯まらないというのであれば、税金を払いたくないという感情をグッとこらえつつ、払って行くしかありません。
ただ、税金を払うにもどう払うか?は大事です。
つまり、「税金を払わされる」か「税金を払いにいく」かということです。
ある人は、年が明けてから「確定申告だから…」と慌てて経理をやり出します。
税金がいくらくらいになるかまったく予想もつかず不安なまま、いろいろまとまったのが3月になってから。
確定申告期限のギリギリになって、予想もしない金額を目の前に突きつけられます。
これでは「こ、こんなに…」となっても仕方ないでしょう。その短期間でお金をなんとか工面してようやく支払う。
まさに「税金を払わされる」ことになるわけです。そこにはじぶんの意思はありません。
一方で、ある人は毎日経理をしているので、10月頃にはだいたいどのくらいの利益が出そうか?税金がどのくらいになりそうか?なんてこともざっくり予測しています。
「税金がちょっと予想より多くなりそうだなぁ」ということであれば、節税するかどうか?も含めて、考える時間も充分あります。
税金を払わないとお金は貯まらないというのは事実ですが、「税金をいくら払うか?」というのは、ある意味じぶんで考えることもできるわけです。
当然、資金繰りとも相談しながら、数ヶ月先のことも考えることができるのは、言うまでもありません。
その点でじぶんの意思で「税金を払いにいく」とも言えます。
そして、同じ税金を払うのであれば、「税金を払わされる」のではなく、「税金を払いにいく」でありたいものです。
選択肢をもつには?
税金を自分から払いにいきたいのであれば、毎月経理をして、利益を確認しておくことは欠かせません。
数字を見ることができないがために、そもそも利益が出ているかどうか?税金がどのくらいかかるかわからないという恐怖と戦うことになるわけです。
毎日少しずつ経理をしていれば、10月とか11月くらいには「年末まででどうなるか?」の予測もしやすくなっています。
節税するとしても、利益がわからなければ、フタを開けてみたら、お金を払いすぎて手元のお金が減ってしまったということもあり、ざっくりでも利益がわかれば、判断もしやすくなるものです。
そもそも、仕事を続けていくには、利益が必要なわけで、「今どのくらい?」「順調なの?」「不要なものは?」「これからどうする?」といったことを考える上でも、数字をわかるようにしておくと、いろいろと判断もしやすくなり、日々経理をやっておくことはおすすめです。
【編集後記】
昨日はオフ。午後から実家に行き、妹家族と集まって、両親の誕生日会を開催しました。ビンゴをやったり、子どもたち(甥や姪も一緒に)とちょっとだけ桃鉄を楽しみました。何年経っても色あせませんな。桃鉄は。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
豊明 くるみ