独立するための準備はどこまでいっても準備で、キリがないもの。ある程度見切り発車も必要でしょう。
独立に踏み込めない理由いろいろありますが、お金ということであれば、やりようはあります。
「ずっと今のままでいいの?」
通常、税理士試験に合格したあと、2年の実務経験があれば、独立できます。(他のパターンもあります。)
ただ、2年の実務経験があればいいところ、私が独立するまでには、およそ5年の歳月が必要でした。
独立したいという思いはあったものの、
「まずは独立できるだけのお金がないと」
「食べていけるかどうか?」
という思いが、何年も頭の中をさまよっていました。
結果的に、私が独立する決断をしたのは、
「独立しないでずっとここにいるのも、それはそれで不安だ」
そう感じたからです。
当時勤務していた税理士事務所は個人事務所。今はいいけど、身の振り方を考えないといけないタイミングがいつか必ずやってきます。
そのときに転職するという手もあるのかもしれませんが、年齢から考えても難しいですし、そもそも独立したいという思いもありました。
だったら、もう独立をした方がいいなという結論になったわけです。
独立の準備ができていたか?といえば、できていなかったでしょうし、独立しないとわからないこともたくさんあります。
唯一、お金の不安については、銀行にお金を借りようと決めていました。
独立するときにやっておいてよかった 人生初の借金 | GO for IT
「今のままでいいの?」から脱出するのに必要だったお金
食べていけるかどうか?の不安をやわらげる方法の1つはお金を持っておくこと。
なぜなら、お金が無くなったらそこでフリーランスとしての仕事ができなくなってしまうからです。
私の仕事のやり方だと、売上はまったくと言っていいほど安定していません。売上が多い月もあれば、少ない月もあるという感じです。
お客様の数を増やすことを目指していないので、売上も右肩上がりとは言えません。
だからこそ安定しない分、預金残高を多めにしています。(私の中で多めということです)
利益と銀行から借りたお金で預金残高を増やすことはできます。舵を切ったときは、売上も減り、少しずつ減り続けた時期もありました。
不安も大きかった時期ですが、お金を借りていたので、やわらげることはできました。
すぐに全額返済するわけではなく、少しずつ返済すればいいわけです。
独立前の「独立するならお金を貯めないと」という不安は、独立後すぐに借り入れすることで少しだけ減らすことができたといえます。
もちろん、不安がないとは言えませんが。
独立するならやっておきたいお金のこと
という経験を踏まえて、独立までに時間があるとして何をやっておくか?
私なら、じぶんのスキルを磨いたり、ブログをやっておくということもありますが、もう1つ、少しずつでも独立のためのお金を貯めておきます。
もし銀行からお金を借りる予定なら、今から少しずつでもお金を貯めておきましょう。
私は独立までにあまり事業のための資金を貯めることができませんでしたが、それでもお金を借りることはできました。
ただ、住宅を買うときと同様に自己資金がより多い方が何かと安心ですし、有利でしょう。
いざお金を借りようという時に、手元の資金がいくらあるか?というのは銀行から確認されます。
日本政策金融公庫だと、創業する方向けに、無保証人かつ無担保での新創業融資制度、手元のお金の最大10倍まで借りることができるという融資制度(中小企業経営力強化資金)もあります。
現実的に10倍までいかないとしても、仮に2〜3倍だとしても手元のお金が多ければ、借り入れできる金額も増えるわけで、お金を貯めておくのにも大きな意味があります。
独立してまもない頃に手元のお金を増やせた状態でスタートできれば、独立当初の不安は減らせるはずです。
独立すると、値付け、資金繰りなどいろいろ考えないといけないことがありますが、その点は数字を見ておくことで不安を減らせますし、早めに手を打つこともできます。
何よりもどうすれば仕事を続けられるか、食べていけるかを考えないといけない。
その意味でもプレッシャーはありますが、やりたい仕事を選べたり、時間の使い方を学べたりとやりがいもあるものです。
これから独立される方は、一例として参考にしていただければ。
【編集後記】
昨日はお客様を訪問。決算についてでした。ひょんなことからApple WatchをSeries4に戻すことに。妻がコンパスのアプリを使いたそうな感じでしたので、Series5と交換しました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Apple Watchを交換してペアリング
お客様の事務所でモスバーガー