フリーランスとしてのしごとが軌道に乗ってきたら、どこかで会社にする(法人成り)するというのが通常です。
ただ、絶対に会社にしないといけないわけでもありません。どちらの道を選ぶかは自分次第です。
個人と会社 どっちを選ぶ?
フリーランスとして独立し、利益が増えてくると、会社にすることを検討するというのが通常でしょう。
フリーランスのような個人事業者の場合には、じぶんの生活費は経費になりません。
一方で、会社であれば、フリーランスの立場から会社の役員という立場に変わり、会社から役員報酬をもらいます。
この役員報酬が会社の経費になります。
社長個人としてはもらう役員報酬の額面に税金がかかるのではなく、額面から給与所得控除額という概算経費を引いた所得(利益みたいなもの)に税金がかかります。
さらに、個人と会社には税率の違いというのもあります。
個人は所得が増えるにつれて、税率があがり、住民税とあわせて最高で55%
会社は?というと、法人税はざっくり30%程度。
ということで所得が多くなれば、会社にする(法人成り)という選択肢も出てきます。
ただ、これを選ぶかどうかはそれぞれです。
税金主体でなくじぶん主体
ある程度の所得になれば、税金でかなり変わってくることもあり得るので、「法人成り」をするというのは、ある意味セオリーとも言えます。
消費税も2期免税になりますし。(2023年10月にはインボイス方式が始まるので、このメリットは減るのでしょうが)
ただ、それでもあえて当面はフリーランスの立場を選ぶ人という方も一定数いらっしゃいます。
わたしの知人もその1人です。
「社会保険の強制加入に縛られ感が…」
「今のフリーランスの立場のほうが気が楽」
「経理も今くらいがちょうどいい」
税金を考えると、法人成りも充分に検討できるくらいですが、それでも経理の要求レベルも上がるし、社会保険にも縛られたくないということです。
税金をベースにした検討でなく、じぶんのやり方、生き方を考えてフリーランスのほうがあっているという判断をしています。
税金に左右されないで、じぶんをもっている。素晴らしいなと。
いかにお金を残すか?ということをかんがえれば、税金のことを考えるのも大事ですが、それ以上に重視したいことがあれば、それはそれですよね。
経理をすれば、心の準備ができる
フリーランスをつづけていくとなれば、やはり数字を見ておくことは欠かせません。
前述の方もじぶんでExcelで税金がいくらくらいになりそうか?を計算しています。今年は結構払いそうだというのは自覚していました。
それでも法人にするというのは、ひとまずないということです。
毎月経理をして、所得、税金がどのくらいになるか?の予測もしていますから、数字をまったく見ていない方に比べれば不安は全然少ないでしょう。
税金の痛みは覚悟しているわけです。それ以上に、縛られたくないということです。
もちろん、かなり所得が増えてきて、税負担が大きくなりすぎれば「やっぱり会社に」と気が変わるということもあるかもしれません。
それでも、経理を毎月やっているので、その検討も早い段階でできるはずですし、経理そのものは過去の数字ではありますが、その数字をつかって「これから」を考えることだってできます。
利益、お金の流れを見て不安を減らすためにも、やはり経理をじぶんでやることは欠かせません。
税金計算のためだけの経理ではなく、現在地やこれからを知るための経理をしたいものです。
【編集後記】
昨日は法人の決算のあと、お客様を訪問。長男(4)とお風呂に入ったときにひらがなを読んでいます。絵をみて「を」と「る」と「よ」は、あとちょっとで、ほかは読めるようになってきました。本人も楽しいみたいで毎日「やろっか」と言ってきます。
【昨日の1日1新】
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