経理をじぶんでやるのに、イチから入力するというのはタイヘンです。
数字を見るところまでたどり着くためにも、経理の入力をイチからやらないという考え方は欠かせません。
すでにあるデータを利用できないか?を考えてみるべきです。経理をイチから入力しているという方にむけて、経理をするにあたって考えておきたいことをまとめてみました。
経理をするのはなんのため?
会社、フリーランス、個人事業主と立場は違えど仕事をするのであれば、経理をすることは欠かせません。
もちろん、溜めてしまうと、手をつけるのがおっくうになる、年明けにタイヘンなことになるというのも理由ですが、経理をすることでやっている仕事の現在地を確認したり、数字を使ってこれからを予測することができます。
「でもそれって過去の数字でしょ?」と思われるかもしれません。
ただ、その過去の数字をもとに、「これから先どうなる?」を予測することもできるわけです。
なんの根拠もなしに、日々やみくもに仕事をするよりは、すでにある実績の数字を使って考えながら仕事をした方がいいはず。
- 固定費が毎月どのくらいかかっているか?
- 粗利率はどのくらいか?
- 利益はどのくらいになりそうか?
- 毎月の返済をまかなえる利益が出ているか?
どれも過去の数字からわかることです。もし経理をやっていなければ、すべては予想、想像の域を出ません。
税金の計算だけのために、経理をやるというのはあまりにももったいない話です。
私自身もその過去の数字から判断できたことがあります。
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会計ソフトに入力をしない道
経理をイチから入力するのは、溜めなくてもそれなりにタイヘンです。
だから、入力するのはやめる方向性を探ってみます。
といっても、まったく経理をしないというのではなく、今ある取引のデータを何処かから取れないか?ということです。
預金ならネットバンクからデータが取れますし、クレジットカードもネットから明細を取得することができます。
データがあれば、クラウド会計で、データ連携をさせることもできます。
連携できないとしても、利用するサービスのサイトからCSVファイルがダウンロードできるのであれば、Excelを使ってデータ加工し、インポートすることができます。
経理データのExcelインポート入門(マネーフォワードクラウド編) | GO for IT
会計データのExcelインポート入門 経理を楽にするためにやってみよう(弥生会計版) | GO for IT
すでにCSVファイルなどのデータがネット上にあるのに、会計ソフトに入力するというのは二重の仕事。時間も労力ももったいないです。
消費税の区分には8%と10%があるので、区分するのに工夫する必要がありますが、それでもデータ連携やExcelでインポートをした方が、会計ソフトにイチから入力するよりはラクなはずです。
メルカリの取引はCSVファイルもありませんが、ネットにあるデータをコピペをすることで、なんとか対応できます。
メルカリで売った本の経理処理はどうすればいい? EveronoteとExcelマクロを使って効率化 | GO for IT
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インポートは少し難易度が高いので、トレーニングは必要ですが、できると便利なので身につけておきましょう。
ネット上にCSVファイルなどのデータがあることは多く、これだけでもイチから入力しないといけないものはかなり減るはずです。
現金取引を減らしてみる
経理をするときに考えたいのは、現金払いを減らすということ。
預金取引やカード払いなどであれば、ネットからデータを取得することができることが多く、入力の負担を減らすことはできます。
ただ、現金払いをすると手もとに残るのはレシートや領収書など紙のみ。そうなるとイチから入力せざるを得ません。(スキャンなどもありますが、まだ精度はそれほど高くないかと。)
例えば、現金の代わりに電子マネーを使ってみると、ネット上でCSVファイルなどのデータを取得することができるので、おすすめです。
とはいえ、現金取引をゼロにするのは難しいですが。
それでも、もし、現状で入力が多いのであれば、ネット上のデータを利用することで経理の負担を減らせるはずです。
数字を使って、現状を知りたい、判断したいというのであれば、まずは入力の負担を減らす、そのためにすでにあるデータを使えないか?というのを考えてみましょう。
あるものは活用するべきです。
【編集後記】
昨日はお客様訪問。午後からは法人の決算、セミナーのスライド修正などをした1日でした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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