独立してから、「あ、これは変えないと…」と思ったことは山ほどあります。
私は実際に独立してから、気づいたら変えてみたりして、少しずつ慣れていっているという感じです。
独立後に戸惑うのは仕方ない
独立した当初、数多くの戸惑いがありました。
独立するまでは、会計事務所に勤務したのは2つで合計8年ほど。
そこで見た環境がじぶんの中で、基準になっていました。
独立するときに準備した環境といえば、それまで勤務した事務所にあったようなものです。
- 固定電話をおく
- FAXをおく
- 事務所を借りる
複合機は長期のリース契約ですし、他の手段があるのでは?と思い手を出しませんでした。
今でこそ、固定電話やFAXがなくても仕事ができるとか、人が雇わなくても仕事できるということはわかるのですが、当時はそうではありませんでした。
気が進まないものの、仕事が増えてきたらどこかで人を雇わないといけないんだろうな?とも思っていましたし。
環境がこれまでとガラリと変わるので、独立後に戸惑うのは仕方がないものだと思っています。
現在は、そういう環境をごっそり変えているのですが、それができたのも「なんとなくひとり」が「あえてひとり」に変わったからです。
独立する前の常識になっていたやり方に別れを告げ、ひとりを選んで自分を出していくと軸をもてたことが大きいです。
それがブログを始めたきっかけでもあります。
独立後に変えないといけないと思ったこと
独立してから、独立前と考え方を変えないといけないなと感じたことは色々ありますが、例えば次のようなものがあります。
やらない仕事を決める
独立前にはやっていた仕事でも、独立後はお断りしないといけないような場合もあります。
私の場合は会計入力。
独立当初には、入力の仕事もやっていたのですが、もし入力の仕事が増えたら、ひとりではとても厳しいと感じたのです。
ひとりを選んだ以上、「これ、入力お願いできますか?」とお願いできる人もいません。
組織と同じような仕事はできないのです。
入力が得意だという方もいるでしょうが、私は入力するのが遅く苦手というのも理由の1つです。それでタイピングの練習も始めています。
タイピングのスキルアップに挑戦 1ヶ月間続けてみて感じたこと | GO for IT
ひとりを選んだ結果、選べない仕事もあると、割り切りました。
というわけで現在は、会計入力の仕事だとお役には立てないということになっています。
もっともそれ以前に
- 経費をたくさん使って節税したい
- 数字にまったく興味がない
- 脱税したい
という方の前では、お役に立てることは皆無と言ってもいいでしょう。
値付け
いくらで仕事をする?という値付けの難しさを感じたのも独立後。
それまでは、上司に確認をとって決めればよかったのですが、独立すれば決めるのは自分です。
「この仕事をいくらでやるか?」
独立してから戸惑ったことの1つです。
独立当初、独立して1年後に顧問料を値下げしてほしいと言われたことがありましたが、それに応じなかった結果、解約となりました。
ニーズに応えることはできませんでしたが、それでよかったと思っています。
「新しい縁はそのうちやってくる。」とつぶやいていました。
フリーランスにとって値下げは痛すぎます。
これまでかけてきた時間もありますし、仕事としてやっている以上は、安売りもできません。
お客様に選んでいただく必要もありますが、自分も選ぶ必要があるというのは、独立後にできた軸です。
今は、なるべく安く、とにかく安く、という方のお役には、立てません。
自己管理・もしもへの備え
独立してひとりを選んだことでそれまで以上に強く意識したのが自己管理。
必須科目です。
何かあれば、仕事はできませんし、収入も下がってしまいます。
そうならないように自分自身に異常があったら、すぐに気づかないといけません。
健康診断などの定期的なチェックは欠かさずに受けていますし、体調が悪いなと感じたらすぐに病院に行っています。
(去年は病気ゼロでしたが、これから先もあります。)
病気になったら、お客様にもご迷惑をかけることになりますし、組織なら代わりの人がいるのでお願いすればいいのですが、ひとりには代わりがいません。
さらに。自分がいくら気をつけていても…という「もしも」もありえます。
独立したまま60歳を過ぎても、70歳を過ぎても、仕事をしていたいという気持ちでいますが、先のことはわからず、もしもへの備えは欠かせません。
何かあったときのことを想定して、その仕組みを作っておくことも大事だと最近特に感じています。
悩みもあるけどやりがいも楽しさもあるひとりしごと
- 値付けも決める
- 仕事も選ぶ
- もしも…のことを想定しないといけない
という項目だけ並べると、「やっぱり組織のほうがカバーできていいんじゃないの?」と思うかもしれません。
でも、独立には組織でないからこそ気兼ねなく仕事ができるという面もあります。
ひとりであるがゆえに限られた時間でどう仕事するか?を考えないといけませんが、その分の経験値も増えるはずです。
マクロを学び始めたことも、最初は「何度もめんどくさい」という悩みから始まったりしています。
- やらないことを決めて軸を磨ける
- 平日に休んで旅行に行く
- 税理士業は夕方には終了
- 仕事を選ぶ
- ブログを毎日書く
- 毎日子どもとの時間がある
- 私服で仕事
ときには失敗したり、悩まないと、軸はなかなか磨けないものです。(私は)
そして、どのお客様にも直接貢献でき、長い間お役に立てるのもひとりの魅力です。
ひとりだと、判断に迷うこともありますが、本を読んだり、コンサルティングを受けたり、セミナーに参加したりすることで、ある程度の方向性は決められます。
それだけでもかなり迷いは軽くなります。
組織にいることができれば、仕事、値付け、自己管理などで今ほど悩まなくてよく、福利厚生も手厚く言うこともないわけですが、組織があわずに結果として独立しています。
でも、組織が合わないなら、合わないなりの生き方もできるとも感じています。
【編集後記】
昨日は相続税の申告の仕事をした後、午後から法人のお客様との打合せを。長男(4)が工作教室のデビューでした。緊張するかと思ったら、長女(10)はすでに通っている教室なので、一緒にいってかなり楽しめたようです。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Excel XLOOKUP関数