「自分で確定申告するのに、書き方が知りたい」とか、「税金の取り扱いを聞きたい」という場合、税務署であれば、無料で教えてくれます。
無料で相談できるというのは、かなりメリットがあるように感じます。ただ、メリットもあれば、やっぱりデメリットもあります。
どんなメリットとデメリットがあるのか?まとめてみました。
税務署に相談するのは怖いのか?
税金のことには難しい内容もたくさんあり、じぶんですべてを解決しようと思うと、少々難しいところがあります。
わからないことがあれば、税理士に聞くというのは、ひとつの選択肢です。
ただ、税理士に相談するとなると、お金がかかることも事実です。
税理士以外に税金のことを相談できるところ、といえば税務署です。
税務署に相談するとなると、
- 税務調査とか来られたら困る
- なんか怒られそう
といった不安があるかもしれません。
でも、基本そういう感じではありません。
脱税していればともかく、そうでない人がほとんど。
これから税金を払おうとしている人には、ちゃんと対応してくれます。
対面はちょっと…ということなら、電話で相談することもできます。(なんなら匿名でも)
税務署に相談する場合のメリット・デメリット
税務署に相談するメリット、デメリットには次のようなものがあります。
- 無料で聞ける
- 匿名で相談できる
- いつでも相談できる
- 杓子定規な回答に終始
- 提案は一切ない
- 節税アドバイスは期待できない
- あとで何かあってもそれはそれ
(メリット)無料で聞ける
税務署への相談は、無料です。お金を払う必要はありません。
税務署の職員は公務員ですから、お金をもらえなくても給料があるからちっとも困らないわけです。
税理士の場合、基本は有料相談です。食べていく必要があり、無料というのはなかなか厳しいところです。
もちろん、無料相談に応じてくれるところも探せば、あるのでしょうが、そのあとの契約が前提だったりすることも多いです。
(メリット)匿名で相談できる
税務署に行って話を聞くとなると、名前を書かされることがあります。
ただ、それがイヤなら匿名で相談することもできます。それは電話で相談した場合です。
ただ、電話で相談したい内容を説明するというのは、それなりに難しいので、求めている回答をなかなかもらえず、ということもありえます。
(メリット)いつでも相談できる
税務署に相談する場合、いつでも聞けます。
税務署の窓口に相談する場合には、予約してから訪問するというケースもありますが、電話なら基本いつでも聞くことができます。
(デメリット)杓子定規な回答に終始
聞いたことは教えてくれますが、基本、聞かれたことだけしか答えてくれません。
一般的なこと、簡単にいうと教科書どおりの回答ということです。
さらに電話での相談だと、さらに教科書どおりの無難な回答に終始します。
(まぁ、これは税務署も資料を見ているわけじゃないので、回答が無難になるのは仕方ないでしょう。)
(デメリット)提案は一切なし
税理士は、現状を踏まえた上での提案を得意としています。
だから、「これからどうすれば?」みたいなことも気づいたことがあれば、提案してくれます(提案がない…という税理士への不満を耳にすることもありますが)
一方で、税務署はというと、聞かれた質問に回答するという現状の解決に終始します。
「経理を効率化したい」「クラウド会計を使いたい」と聞いたところで、「へー、そんなのあるんですか?)」となることも。
税金には関係ないですからね。教えてくれるのは税金のことのみ。
提案がないというのは、税金の世界、知らないと損すると言われる中で相当なデメリットです。
(デメリット)節税アドバイスは期待できない
節税アドバイスが欲しいというのであれば、税務署にはまったく期待できません。
「未払金を計上できますよ」
「小規模企業共済というサービスがありますよ」
なんてことは、教えてくれません。
正しい税金を納めてもらえれば、税務署の目的は達成されるので。
これによって、税金がかなり変わるとしてもです。
(デメリット)あとで何かあってもそれはそれ
もし、税務署に相談して申告したとしても、ときには税務署から「間違っていますよ」と言われることもあります。
普通に考えると、なかなか想像できませんが、税務職員が間違えることもありえます。
特に電話だと、うまく説明が伝わっていないこともあり得ます。
「おたくの職員が言ってたやん?」と言っても、間違いは間違い、それはそれです。
無料はやっぱり無料ということです。
「どうなりたいか?」で税務署か税理士かを選べばいい
税務署に相談するのと、税理士に相談するのとの違いの1つは、有料か?無料か?ということです。
とにかくお金をかけずに申告さえできればいい、というのであれば、自力でできるところはやる、わからないことだけ税務署に聞くというやり方も1つです。
ただ、それには、時間は相当かかりますし、何よりも事業を続けるのに必要な
- 税金とどう向きあうか?
- 経理の効率化
- 節税するかどうか?
といった考え方はいつまでたっても身につきません。
さらに、事業を継続するには、手もとのお金を増やす、節税する、数字を見る、といったノウハウも欠かせません。
もし、そういったことを身に付けたいなら、税務署より税理士に相談した方がいいでしょう。
税理士にお願いするのに、継続契約が必要だと思われがちですが、そんなこともありません。
スポットで対応してくれる税理士もたくさんいます。
ひとりでとなると、イチから調べないといけないということにもなりますが、じぶんにあった税理士を見つけて、教えてもらうことで、かなりショートカットすることができるはずです。
「じぶんがどうなりたいか?」を考えて、税務署に相談するか?税理士に相談するか?を選びましょう。
税金以外にも相談したいことがあるなら、じぶんにあう税理士を見つけて、単発(スポット)で相談してみてはいかがでしょうか。
【編集後記】
昨日は朝から子どもたちと映画「ドラゴンクエスト」を鑑賞。午後から実家に行って、妹の子ども2人とも遊び、そのまま3人で泊まりました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ドラゴンクエスト ユアストーリー
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