税金を払うのは、それなりに痛みを感じますが、しごとを続けるならやっぱり払っていくしかないでしょう。
ただ、「払わされるのか?」「自ら払うのか?」は考えておきたいところです。
独立すると感じる税金の痛み
独立してから、「払う」という感覚をもつようになった税金。
というのも、サラリーマンの場合、給料額面から税金や社会保険料を引かれたお金が銀行口座に振り込まれるため、税金を払っているという感覚というのは、それほどないからです。
さらに、独立後は確定申告をするわけですが、サラリーマンの場合、確定申告をすることは少なく、大抵は年末調整で完結します。
この年末調整も会社がやってくれ、12月や1月給料と合算で精算されることが通常で、やはり税金を払っているという感覚は、やっぱりありません。
実際は、払っているのにもかかわらずです。
これが独立すると、税金の痛みというものを実感するようになります。
じぶんで経理をし、確定申告書も作成し(税理士にお願いする場合もありますが)、納税もじぶんでやります。
「どのくらい払うか?」をざっくりわかるようにしていても、実際に払うとなるとまた余計に痛く感じるものです。(私は)
税金の痛みは感じていくもの
この痛みを感じなくて済むならいいのですが、しごとを続けていきたいならば、あきらめましょう。
毎年、痛みを感じ続けるものだと覚悟するべきです。
なぜなら、利益を出して税金を払っていかないと、お金は貯まっていかないしくみになっているからです。
「税金を払わないとお金が増えていかない」と割り切るために確認しておきたいこと | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
もし、利益が出ているからと、得意先と懇親会をやったりお金をパーッと使ってしまえば、確かに利益は減り、税金をほとんど払わなくて済むでしょう。
ただ、お金は?というと、経費として使ってしまい残っていません。
(上記の例だと、100万円の利益のほとんどを使い、使えるお金は4万円)
逆に何も経費を使わなかった方は?というと、税金を払いつつも、お金は残っています。
ということで、税金を払っていた方が、実は、てもとのお金は残る、という側面は無視できません。
「税金を払う痛み」を受け入れるためにやっておきたいこと
とはいえ、税金を払うのは痛いもので受け入れ難いものです。
そのために、次のようなことを考えるようにしています。
毎月税金を計算して痛みを分散
日々、経理をして、だいたいどのくらいの税金を払うのか?を毎月でも試算してみましょう。
毎日経理をして、どのくらいの利益(所得といいます)になるかを毎月想定し、税金計算
↓
確定申告書をつくって、実際の数字を見て、徐々に痛みを実感。
↓
預金残高が減っているのを見て「ぐあっ!」と実際に痛みを感じる
試算してから、実際に確定するまで、痛みは徐々に感じるわけですが、それでも年明けてから、あるいは決算後にいきなり税金を目の前に突きつけられることに比べれば、心の準備ができるだけ余裕があるはずです。
税金分を毎月、未払金として経理して「見える化」しておくとか、別口座に積み立てておくとかやれることはあるはずです。
健康診断の注射のようなもの
健康診断で毎年、採血で注射されますが、「チクっ!」と痛みはありつつも、あの血液検査のおかげでわかることは多く、身体の異常がないかをチェックできています。
注射と税金では、痛みの度合いがかなり違うものの、生きていくために必要な痛みという意味では同じようなものです。
節税する
節税には、お金の出ていかない節税とお金が出ていく節税があり、お金の出ていかない節税は必ずやるべきです。
一方で、お金の出ていく節税について、やるなら痛みの伴わない程度に余裕資金の範囲でやるべきです。
必要ないモノを買う、飲み食いでパーッとお金使うという節税ではなく、将来につながる節税なら、やっておく価値はあります。
フリーランスの年金 足りないところは自分で準備 付加年金・国民年金基金・iDeCo・小規模企業共済 | GO for IT 〜 税理士 植村 豪 Official Blog
「税金を払いたくないから」という思いだけで節税を考えてしまうと、そのあとに肝心の資金繰りがキツくなり、生活費や役員報酬が払えない、社会保険を払うお金が足りないということになってしまい、本末転倒です。
痛みを和らげるために、自分なりに税金とうまく付き合っていくために、いくら税金払うかをじぶんで決めることは大事なことだと考えています。
「好きにしてちょ」となすがままに税金を払わされる、のではなく、税金をいくら払うかをじぶんで決めて、じぶんの意思で払う、というように考えてみましょう。
【編集後記】
昨日はお客様訪問。会社の事業承継(株式)について現状と今後について話を。なかなか会社やカフェではできない話なのでご自宅に伺いました。やはりスタートは早ければ早いほどいいというのを改めて実感しました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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