相続税の申告をした後に、税務調査がやってくることがあります。
どんなことから財産のモレを見つけるのでしょうか?
税務調査ってどんなことするの?
申告書を提出したからといって、それで終わりというわけではありません。
提出したあと、内容に不明なところがあれば、税務署が調査にやってくることがあります。
最終的な目的は、申告していない財産をみつけることだったり、不明なお金がどこにいったのかを見つけることだったりするのですが、すでに目星をつけられていることも。
そして、調査に来て、いきなり現物を確認するわけではなく、午前中には経歴を聞いたり、
趣味を聞いたりというところから始めるのです。
生前にゴルフが好きだったというなら、そこにお金をたくさん使っていることも考えられ、「ゴルフ会員権があるんじゃね?」とか。
はたまた、骨董品のコレクターだったとわかれば、「価値のある骨董を持っているのでは…?」
というように、遠回しに探ってくるのが相続税の税務調査です。
(「現金ありましたか?」と、どストレートに聞かれることもありますが…)
見ています… 家の中のあんなとこやこんなとこ
税務調査が始まると、調査官は部屋の中をしれっと見回します。
このときもちろん「どっかに現金が落ちていないかなー?」と探しているわけではありません。
部屋の中にある小物をチェックしています。
例として。カレンダーとかタオルというものをチェックすることがあります。
「んなもん、相続財産になんの関係があるの??財産価値あるんかいな?」と思うかもしれませんが、これが関係大ありなのです。
なぜなら、カレンダーやタオルは金融機関などからもらうことも多いから。
つまり、こういうことです。
- カレンダー → 金融機関名入り → 取引あり? → 財産申告してたっけ?
- タオル → 金融機関名入り → 取引あり? → 申告書に載っている?
あとで提出された申告書と突合して、申告モレしていないか?をチェックしているわけです。
調査官がトイレに行ったらチェックされていると思った方がいいでしょう。
相続税の申告をすることになったらやっておきたいこと
税務調査に来た時点で、何かしらをつかんで来ていることが多いと思った方がいいでしょう。
例えば、親族の収入や仕事を聞かれたら、名義預金を疑われている可能性が高い。
親族の金融資産のことなどはすでに調べています。
そんな中、その質問に「仕事していませんよ。」という回答なら、「仕事をしていないのにどうしてあんなに預金持っているんだ??」というところにつながるわけです。
やっぱりここでも遠回しです。
とはいえ、必要以上にビビったり、答えをあらかじめ用意しておいたり、隠したりする必要はなく、聞かれたことだけ答えるようにすれば大丈夫です。
根も葉もないこともいうと、話が矛盾してハマることにもなるので。
それと、相続税の調査の依頼がきたら、当日をただ待つのではなく、真っ先にやっておきたいのが、事前の再チェック。
- 相続財産を本当にもれなく拾えたのか?
- 本当に被相続人名義の財産だけでよかったのか?(親族の預金も相続財産では?)
といったことをチェックして、事前に「どうして来るのか?」が少しでも想定できた方が色々と対処できることは多いので。
【編集後記】
昨日は1日オフ。家族で買い物をしたり車でブラブラと動いていました。夕方は子供たちのリクエストでラーメンでした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
丸源 玉子入り肉そば
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