貸借対照表は損益計算書と比べるとわかりにくいと言われます。
まずは「お金」に着目してみることがおすすめです。
貸借対照表がわかりにくいワケ
貸借対照表はこういったものです。
通常は年に1回、決算日時点での残高が表示されることになっています。
これを見ても、「だから何なの?」となるでしょうし、数字がいっぱい並んでいるのをみても、眠くなるだけかもしれません。
そうはいっても、貸借対照表は人で言うとカラダのようなものです。
10期目が終わったのであれば、10歳ということですし、どこに数字が入っているかで体型も変わります。

貸借対照表に載っているものを動かせば資金繰りがよくなることもありますし、もちろん銀行も融資をするときの1つの判断材料としてチェックしています。
なので、少しずつ見れるようにしておきたいところです。
いろいろ科目がありますが、まず見ておきたいのは「お金」です。
貸借対照表(バランスシート)で見るお金の3つの動き
貸借対照表ですべての項目について、チェックできればいいのですが、いきなりそこまでは難しいでしょう。
なので、イメージ図にしてみるのもおすすめですが。

まずは「お金」に着目してみましょう。
お金いくらある?
まずは、お金がいくらあるか?
仕事を続けるにしても、お金がなくなってしまっては続けることができなくなってしまいます。
支障がない程度に十分あるかどうかを見ておきましょう。
余裕があるとまで言えない感じなら、銀行からの借り入れも検討すべきです。
お金増えてる?減ってる?
次にお金が増えているかを見ておきましょう。
ただ、冒頭の貸借対照表だけ見ていても、お金が増えているかはわかりません。
比較することが必要です。
- 前月と比較してみる
- 前年と比較してみる
といったことをやってみましょう。
どうして増えたの?減ったの?
増えているか?減っているか?がわかったら、その原因を探ってみましょう。
といってもこれはちょっと難易度が上がります。
貸借対照表を見ていてもわからないからです。
キャッシュ・フロー計算書というものがあるとわかります。
ざっくりならこういう感じでもわかります。ポイントならこれでもわかります。
こちらの記事でつくっています。

例えば、1月なら40万円お金が減っているということになり、原因は営業での入出金が35万円のマイナスということ。
返済も5万円ありますし。
もし、利益が出ているのにお金がないというのであれば、利益が出てもうかったお金がほとんど借入金の返済で消えているとか、事務所借りるのに敷金を払ったり、設備を買ったから、ということが原因なのかもしれませんね。
お金に変わるものはないか?
今度は現時点ではお金になっていないけど、お金に変わるものがないかチェックしましょう。
貸借対照表の左側(資産)を中心に。
売掛金
未入金のものがないか?
入金されるまで、売掛金からお金にかわることはありません。
入金が遅れているものがあれば、きちんと再請求しましょう。
在庫
この前、たくさん買うと値引きがあるからまとめて買っちゃった、なんてのはないですか?
気持ちはわかるのですが、買っだけお金が在庫に変わります。
今度、お金に変わるのは売れたときです。
必要以上にたくさんの在庫があるとお金に変わるのが遅くなるわけです。
売れないといつまでも在庫ですし、廃棄せざるを得ないことも。
そうならないように仕入れすぎない。在庫が多すぎるなら早めに売ってお金に変えるようにしましょう。
設備など固定資産
いらない設備は売ることも考えましょう。
設備を買うと大きなお金が出ていきます。
「借り入れすればいいじゃないの?」
買うお金はそれでよくても、当然に返済があります。
利益で返済のためのお金を本当につくれるかがポイントです。
お金からモノに変えるのは、本当に必要なものだけにしておきましょう。
節税のために必要でもない設備を買うというなら、結果、お金がそれ以上に出ていくことになりますからやめておきましょう。
あ、ちなみに減価償却ができず、売れるまで経費にならない、お金が寝てしまう土地を買うこともおすすめしていません。
貸借対照表がメタボ体型に近づくことになるので。

【編集後記】
昨日はお客様訪問。子ども2人が前から欲しがっていたボードゲーム。そういえば、わが家になかったので、さっそくAmazon Echo Spotで長女(9)に注文してもらうことに。後でPCで注文履歴を確認してみると、私のamazonアカウントにしっかりと購入履歴が表示されてました。(そりゃそうか)
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
Amazon Echo Spotで長女(9)とボードゲームを注文
甲羅 四季彩御膳