フリーランスになると、その翌年3月15日までに確定申告が必要になります。
独立1年目の確定申告、いったいどうやって申告すればいいのでしょうか?
給料と事業をまとめて確定申告
「今年、会社をやめて独立したんですよ。」
「で、確定申告しないといけないって聞いたんですけど…」
そうそう。会社をやめて、フリーランスになったあなたは確定申告が必要になります。
会社に勤めていると、「年末調整」というのがあって、会社が税金の精算をしてくれていました。
結果、これまで、確定申告をしたことがないはずです。
- 医療費控除を受けたい
- 住宅ローン控除1年目
- ふるさと納税で6市町村以上に寄付
ところが。会社をやめて晴れて独立、フリーランスになったあなたは「年末調整」がありません。
そこで「年末調整」に代わって「確定申告」が必要になるわけです。
つまり図にするとこういうことです。
サラリーマンのときの収入の情報は「源泉徴収票」を、そして、フリーランスとして活動する期間は、自分で会計ソフトを使って経理をし、「青色申告決算書」をつくります。
退職するときに会社から「源泉徴収票」を忘れずにもらっておきましょう
- 会社員だった時期の収入は源泉徴収票を会社でもらっておく。
- フリーランスとしての期間は、自分で経理をして青色申告決算書を作成する。
- この2つを合算して、確定申告
フリーランス1年目の確定申告は「確定申告書等作成コーナー」がおすすめ
フリーランス1年目の確定申告、どうやって申告すればいいのでしょうか?
まず、源泉徴収票に載っている給料の収入は「給与所得」に分類されます。
一方で、フリーランスとしての収入は「事業所得」という区分で申告することになります。
そして、それぞれを合算して確定申告。カンタンに説明すると、次のような流れです。
源泉徴収票の情報を確定申告書に
給料の源泉徴収票の情報をもとに給与所得を計算します。
国税庁HPの「確定申告書等作成コーナー」を使うと、カンタンに作成できるのでおすすめです。
給与所得の「入力する」をクリックし、
源泉徴収票に記載されている金額を入力しましょう。
社会保険として表示されている金額など、記載されている金額は忘れずに入力を。
これで給与収入から税金の計算対象になっている給与所得が自動で計算されました。
フリーランスの期間は青色申告決算書で
フリーランスになれば、自分で経理をするわけで、それをもとに「青色申告決算書」が完成します。
確定申告書等作成コーナーで、この「青色申告決算書」をつくれば、確定申告書 B様式の事業所得に自動転記されます。
これで給与所得と事業所得を合計した所得まで計算できました。
所得控除と税額の計算を
あとはこの所得控除で対象になるものを一つずつ埋めていきます。
退職後に支払っている国民健康保険や国民年金があるはずなので、そちらも「社会保険料控除」に入力するのを忘れずに。
ふるさと納税などやっていれば、この寄附金控除に入力します。
最後、源泉徴収税額を引いているかどうかは確認しておきましょう。(給料しかなければ、前述の源泉徴収票の入力で、反映されているはずです。)
税額計算は自動でやってもらいましょう。
ちなみに1年目のフリーランスとしての所得が赤字というケースもあるかと思います。
それでも確定申告をしておいたほうがいいという事実には、変わりありません。
退職金をもらったんだけど…?
会社を退職したときに退職金をもらっているケースもあります。
この退職金は確定申告するのでしょうか?
ほとんどの場合、退職金は税金の精算がされているので、確定申告は不要です。
退職時に「退職所得の受給に関する申告書」を提出済の場合、退職所得の確定申告は不要です。
ただ、上記の書類を出していないケースや、例えば、年の早いうちに退職して給料が少なく、さらにフリーランスとしての事業所得が少ないといったような場合、「事業所得+給与所得<所得控除額の合計」となるケースがあります。
つまり所得控除額を使い切れていないというケースです。
この場合には、確定申告することで税金が戻ってくるケースもあるので、一応確認はしておきましょう。
退職金から税金が引かれてなければ、戻ってくる税金はありません。
【編集後記】
昨日は1日オフ。前日の旅行の影響もあってか、朝はゆっくりで7:00起き。午前中は子どもと一緒に図書館へ。そのあとも買い物したりとゆっくり過ごしました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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