貸借対照表は数字で見てもわかりにくく、イメージ図にすることをおすすめしています。
でも、どんな貸借対照表がいいのでしょうか?そのパターンについてまとめてみました。
貸借対照表には健康診断が必要 体型でチェックする
貸借対照表。
損益計算書が1年間の売上や費用、利益を表示するのに対して、貸借対照表はその時点の資産や負債がどのくらいあるか?どんな内訳かを教えてくれる決算書の1つです。
会社をつくってから、現在まで仕事をしてきた結果の現状を示すものです。
ある意味、人間の身体と同じようなものです。
身体である以上、異常がないかをチェックするために、定期的な健康診断は必要です。そしてそのチェックにはやはりイメージ図にするのがおすすめです。
通常は
- 資産>負債
- 流動資産>流動負債
- 固定資産<固定負債+純資産
が健康体と言えるでしょう。
とは、いうものの資産は中身が大事です。
社長への貸付金が多いとか、売掛金の半分が回収できない、在庫で売れそうもないものが残っているというのであれば、それは必ずしも健康体とは言えない場合も。
そういう意味で考えると、「お金に変えたらいくら?」で再計算した時価貸借対照表で見るのがおすすめです。
こんな体型の貸借対照表はイヤだ
貸借対照表には色々なかたちがあるものの、こんな体型にはなりたくないというのがあります。
それがここで紹介する次のようなものです。
債務超過の貸借対照表
このパターンは絶対になったらダメなやつです。
債務超過というのは、
通常、資産と負債の差額が純資産という自分のお金になるわけですが、資産から負債を引いた純資産、つまり自分のお金がマイナスということ。
こうなると、「自分のお金」がないということなので、社長が自分のお金を役員借入金として会社に突っ込んでいたり、資産を売ってお金に変えて、その場しのぎで借入金を返済しているといった状況になっていることも予測できます。
そして、純資産がマイナスになると、とたんに金融機関の融資の姿勢も変わります。
金融機関からお金を借りたくても、なかなか貸してもらえません。
金融機関は「貸したお金を返してくれるのか?」といったことをチェックしています。
純資産がマイナスということは利益が出ていないということですから。
また、粉飾決算をしていて、お化粧(架空の売上など)を落としてみたら実は債務超過だった…なんてことも。
ごまかし、ごまかし経営をやってきたツケはこうした形で払うことになるのです。
そんなわけで倒産まっしぐらの貸借対照表。
こうならない、あるいはこの状態に近づかないようにする必要があります。
自転車操業の貸借対照表
アブナイ貸借対照表、その2は自転車操業の貸借対照表です。
この貸借対照表の特徴としては、純資産はプラスであるものの、流動資産よりも流動負債の方が大きいということ。
ざっくり言うと、
- 流動資産…1年以内にお金に変わるもの
- 流動負債…1年以内にお金が出ていくもの
ということであれば、1年以内に現金化されるものより、出ていくお金の方が多いわけです。
お金が入ってきても、すぐに支払いに回さないといけない、それを自転車の前輪、後輪に見立てての、いわゆる自転車操業。
もちろん、資金繰り次第では債務超過の貸借対照表になる可能性もあることはいうまでもありません。
売上拡大ばかりを追って、資金は必要になるわ、経費もドンドン使うわで、結果的に利益を残せない。そんな会社がつくりがちな貸借対照表。
そんなことからも売上至上主義はやめるべきです。
いい体型の貸借対照表にするためには?
債務超過の貸借対照表、そして自転車操業の貸借対照表にはしたくないわけです。
この状態にならないようにする必要があります。
その解決策は数字を見ること。
経理を税理士任せにしないで、毎月、数字をチェックしておくことが必要でしょう。
例えば資産なら
- 使っていない固定資産がないか?
- 売掛金で未回収のものはないか?
- 在庫で売れなくなりそうなものはないか?
といったものはチェックしておくべきでしょう。
貸借対照表は損益計算書に比べるとわかりにくいものではあるものの、その重要性は損益計算書以上です。
貸借対照表の体型、こういったイメージ図で考えながら、少しずつ理解できるようにしていくべきです。
【編集後記】
セネガル戦観戦後、朝は6:30起きでスタート。午前中はスタバで読書をしてから、午後からお客様訪問でした。長男(3)が幼稚園の運動会の練習で、かけっこ2番だったとの朗報が。本番は今週土曜日。初めての運動会、今から楽しみです。
【W杯ひとりごと】→期間限定・ネタバレなし
早いものでグループリーグも終盤。Aグループ、Bグループは予想通り、と言っても結構微妙でしたけど。そしてアルゼンチンにはなんとか通過して欲しいものです。仕切り直ししないと厳しいかも…。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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