じぶんで仕事をするなら、お金のことは気にしておく必要があります。
その確認方法の1つは、キャッシュフロー計算書をみること。
とくに営業キャッシュフロー(営業での収支)がプラスであるかどうかは確認しましょう。
利益が出ていてもお金が増えているとは限らない
毎日経理をして、数字をチェックするときに見るべきなのは、「お金がいくらあるか?」ということ。
「増えたか?減ったか?」
「このあたりで投資したいけどお金は?」
「支払いは問題なくできる??」
どれだけ利益が出ていても、お金がなくなれば、仕事はできなくなります。
一方で。赤字だとしてもお金がたくさんあるなら、そのお金がある間は仕事を続けることができます。
で、実際、損益計算書を見ると利益が出ているのに、お金がないということもよくある光景。
そんなケースでは次のようなことが原因だったりします。
- 売掛金のうち期限が過ぎても入金がない
- 売掛金の入金タイミングと買掛金や未払金の支払期日のバランスがあってない
- 在庫が多すぎる
- 投資をし過ぎて、回収できていない
- 借入金の返済が入金に対して多すぎ
資金繰りをよくするためには、こういった項目をチェックしておくことも必要です。
でも、これらをチェックする前にまずはざっくりチェックしておきたいところ。
そのために見ておきたいのが「キャッシュフロー計算書」です。
キャッシュフロー計算書ってなに?
いきなりむずかしい用語が出てきたのですが、カンタンに言うと
どんな理由でお金が増えたのか?減ったのか?
を教えてくれるものです。
上場企業だと決算書の1つとされていて、中小企業はつくる必要はない書類ではあるのですが、お金の流れを見るには、小さな会社こそ見ておくべき書類だと思います。
ただ、実際のキャッシュフロー計算書は複雑でわかりにくいものです。
ざっくりわかればいいので、ポイントをしぼったキャッシュフロー計算書で見ましょう。
これだけ見ると、よくわからないかもしれません。(これでもカンタンにしていますが…。)
ポイントは3つのキャッシュフロー項目です。
- 営業キャッシュフロー → 本業の収支
- 投資キャッシュフロー → 設備投資
- 財務キャッシュフロー → お金の調達(借りたり、返したり)
この3つの項目がどうなっているか?
特に、営業キャッシュフローがプラスになっているかなどは、ざっくりチェックしておきたいところです。
投資キャッシュフローと財務キャッシュフローがマイナス??
入金の方が多ければ、プラス表示ですし、お金が出ていったら▲(マイナス)表示です。
投資キャッシュフローや財務キャッシュフローについては、▲(マイナス)だからダメと言うわけではありません。
固定資産を買えば、お金は出て行きますし、借入金を返済していれば、やっぱりお金がでていきます。お金が出ていくというならマイナス表示です。
営業キャッシュフローがマイナスなら?
逆に営業キャッシュフローが▲(マイナス)ということは、本業でお金が増やせていないということ。
ここが▲(マイナス)ならば、前述のような原因などでお金が減っていないか?をチェックする必要があります。
営業キャッシュフローを「逆算」でカンタンにチェック
そのキャッシュ・フロー計算書、つくるのむずかしいんじゃないかって思うかもしれません。
実際は「逆算」で計算すればそのハードルは下がります。
矢印の順に、コメント欄のとおり計算すれば、ざっくりでは把握することができます。
青いフォントが入力欄で黒いフォントは計算式が入っているというイメージ。
- 投資キャッシュフローは固定資産を買う場合と売る場合に限定します。
- 財務キャッシュフローは借入金の調達額と返済額に限定します。
❶ 最初に期首と期末の現預金残高を①と②に
最初にやるべきは、期首と期末の現預金残高を拾うことです。
月次決算をしていれば、月初と月末の現預金残高を、ということになります。
その差額の増減額が上の③に表示されます。この場合なら500万円増えているので、プラス表示です。
❷ 借りたお金と返したお金を拾う
借りたお金、返したお金を入力しましょう。お金を返した場合は▲(マイナス)表示です。
それによって、④と⑤は数式で計算されます。
❸ 設備投資をしたのはいくら?
最後に設備投資をした金額を固定資産の購入に、固定資産を売ったのであれば「固定資産の売却」に入力しましょう。
このとき、買ったのであれば、表示は▲(マイナス)です。
❹ 逆算で営業キャッシュフローがわかった
この入力が終わると、⑥、さらに⑦の営業キャッシュフローが計算されます。
この営業キャッシュフローは営業収支、マイナスならテコ入れが必要です。
- 売掛金のうち期限が過ぎても入金がない
- 売掛金の入金タイミングと買掛金や未払金の支払期日のバランスがあってない
- 在庫が多すぎる
- 投資をし過ぎて、回収できていない
- 借入金の返済が入金に対して多すぎ
逆算で計算すると、営業キャッシュフローをざっくり知ることができます。
まとめ
普通に作ろうと思うとむずかしいのですが、逆算で考えるとざっくりと把握することができます。
一度作ってみていただけるといいかと。
グラフでも見ていただくとよりわかります。
【編集後記】
昨日は午後からお客様訪問。そのあとは大阪のセミナー準備、読書など。昨日発表になったAmazonのecho spotが気になります。Amazon Echoはもう持っているんですが…。
【W杯ひとりごと】→期間限定・ネタバレなし
ポルトガルVSモロッコ、はじめこそ面白くなりそうな試合だと感じていましたが、モロッコも結構チャンスがあったのに、決定力不足を露呈したことで終わってみたらイマイチな感じに。今日のアルゼンチンVSクロアチアは運命を左右する大一番。これに期待するとします。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
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