専業主婦がお金をたくさん持っているってどんな理由があるのでしょうか。
なぜ、専業主婦に2000万円の預金残高があるのか?その理由を探ってみます。
名義預金は税務調査でよく見つかるという現実
名義預金。
名義は他人であるものの、その実質的な持ち主が被相続人である預金です。
この名義預金が税務調査でよく見つかっています。
例えば、専業主婦の奥さんの預金。残高がやたら多いことがあります。
当の本人は「預金の名義がワタシなんだから、そりゃあワタシのでしょ。」とはいうものの、問題となるのは例えば、
- お金はどこから出てきた?
- お金を誰が管理している?
というところ。
この点がきっちり証明できないと、税務調査の雲行きはますます怪しくなるばかりです。
追加の税金のみならず、罰金(ペナルティ)まで払うことになるのは避けたいものです。
奥さんにお金がある理由は?
専業主婦である奥さんの預金通帳にたくさんお金があるなら、理由として果たしてどんな理由が考えられるのか?
次のようなものがあります。
① 宝くじに当たった
これは特例中の特例。
宝くじに当たった。
うらやましい限りです。しかも、所得税も非課税だったりします。
普通はもうけがあったら、税金を払うのがセオリー。
ところが、宝くじは前述のとおり、税金は非課税です。
もし「奥さん、宝くじに見事当選」というのであれば、この奥さんがお金を持っている理由もある。
でも、あまり現実的ではありません。
② 親の相続でお金をもらった
専業主婦の預金残高が多い理由。
「親の相続で預金を相続した」、なんていうのはどうでしょう。
確かに相続でお金をもらったのであれば、奥さんのお金が増えている理由は納得できます。
でも、その場合遺産分割協議書や遺言書といったものがあるはず。それで相続でもらっていることを証明できます。
でも、相続でもらったわけでもないようです。
③ 贈与でもらった
生前に贈与でもらったなんて言うのもありますね。
贈与というのは、「あげるよ」、「もらったよ」というのがあって初めて成立するもの。
贈与でもらったと言い張るのはいいのですが、そうしたいなら税務署と揉めないように贈与契約書は用意しておきたいところです。
「申告して税金払っていれば、いいんじゃないの?」という疑問について。
贈与税の申告は、贈与があったことの決定打にはなりません。
実際に贈与があったかは、贈与税の申告をしていた、贈与契約書があるなど、いろんな事実から総合的に見るということになっています。
どれにも当てはまらないんだけど…
上記の3つ、どれにも当てはまらないという専業主婦のあなた。
忘れていませんか、過去、働いていたときに自分にまぁまぁの収入があったことを。
えっ?ほとんど働いたことがない?
…ということであれば、これはいよいよ名義預金の可能性が高いわけです。
バレる名義預金 あると気づいたら申告しておく
専業主婦の預金。
- 自分で働いた経験もほとんどない
- 宝くじにもあたっていない
- 相続で財産をもらっていない
- 贈与で財産をもらっていない
それなのに、預金残高がたくさんある。
こうなると、名義預金である可能性がかなり高い。
「お金の出所はどこなのか?」を確認しておきたいところです。
相続税の申告をするときに、過去のお金の動きから名義預金があるとわかったなら、相続財産として申告対象にしておきます。
あえて申告しておく、その勇気で税務調査でそれ以上のあらぬ疑いをもたれる、ムダな税金を請求されるといったことからも解放されることでしょう。
そして、名義預金の申告もれを防ぐには、被相続人の通帳をできるだけさかのぼって、大きな金額の振込や入出金がないかを見ておくことです。
親族の名義の通帳の入出金と照合して見ると、わかることも多いです。この親族の通帳を見せてもらうというのが、実際ハードルが高かったりするのですが。
【編集後記】
昨日は早朝にチャンピオンズリーグを観戦し、その流れで家族で車で奈良県へ。妻が楽しみにしていた人気の竃ご飯のお店があり、ランチは混むので11時前に入ったらモーニングの時間で比較的空いていました。ランチの時間はやはり混むので、行って見る方はそのあたりも考えて早めに行くのをお勧めします。そのあとは東大寺へ。日曜日なのに修学旅行生がたくさん、もちろん外国の方もたくさんでした。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
鹿の舟 竈(かまど)
京奈和道
子どもと一緒に東大寺
大仏プリン さくらんぼ