独立してから、ときどき自分の経験を語ってみるようにしています。
その場所として、自主開催セミナーはおすすめです。
『話せるか?』『ネタになるか?』『参加者いる?』
話す仕事。
独立するまでほとんどやったことない仕事でした。
ただ、教えるスキルが大事になってくるというのは感じていました。
独立してから少しずつ、自主開催セミナー や講演で「話す仕事」をやっています。
最初に自分でセミナーをやりたいと思ったとき、考えるのはこんなことです。
「いいネタが出せるか?」
「参加してくれる人いるの?」
「ちゃんと話せるんかな?」
ただ、話し方は数をこなさないと上手くなりません。
私も上手くないので、自主開催セミナーをやるようにしています。
参加者は出してみないとわかりません。ただ、出さないと誰も参加してくれません。
そして、ネタは自分の経験が一番です。
どこぞの会の研修のような条文をみる、テキストだけをみる、専門用語ばかりのセミナーは、話にメリハリがなく一本調子で、面白くありません。
(たまに当たりもありますが)
専門的で小むずかしい話よりも、むしろ自分の経験を話すべきです。
同じテーマだとしても、目の付け所や語り方で、誰にもない自分だけのコンテンツになります。
自主開催セミナーで自分の経験を語ってみましょう。
自分でセミナー開催マニュアル
自主開催のセミナーをやってみるとわかるのですが、それなりに大変です。
何しろ、いろんなことをすべて自分でやるので、負荷はそれなりにあるのですが、それだけにそのノウハウは色濃く貯まっていきます。
そんなわけで今回、自主開催セミナーで準備したこと、体験したことをマニュアルにしてみました。
セミナー内容
まずはどんなセミナーをやるのかを決めます。
自分で決められるのも自主開催のメリットです。
- 日頃ブログなどで発信している内容
- 人から「それって強みじゃん」と言われたことがあるもの
- 自分がやってみたいと思えるもの
- 自分がこれなら話せるなと思えるもの
といったところから決めるのがおすすめです。
開催日
自主開催セミナーなので、開催日程は自分の好きな日でいいわけです。
これが講演だとそうはいきません。
ちなみに去年の講演は、まさかのクリスマスでした…。(笑)
セミナー 、基本は平日にやることにしています。
値段を決める
値段は基本、強気で。
当日話すのはもちろん、スライドをつくったり、会場を押さえたりと手間と時間はそれなりにかかります。
セミナーで話す内容、セミナーの開催時間なども含めて、この値段なら…というものを決めましょう。
ある意味覚悟は必要です。
告知
テーマが決まったら、告知します。
私はHPやブログがあるので、そこで告知をしています。
だいたい開催の1ヶ月前くらいから告知し、開催1週間前くらいまで出しています。
毎回、告知文をつくりますが、「どういう告知にしようか?」というのは自分なりに考えます。
試行錯誤しますが、これもいい経験、いい勉強になります。
自分にしかできないというものをやりましょう。
そうすれば、競合はいないはずですし、値下げ合戦に巻き込まれることもないですから。
申し込みがゼロならば、サッと引きましょう。そんな覚悟も必要です。
申込受付メール
告知したあと、申込みがあったら、メールが届くようにしています。
自分も「申込みあるかな??」とドキドキしますが、参加者側からしても「ちゃんと申込みできたのか?」という不安はあります。(私なら音沙汰なければそう思います。)
それをお知らせする意味でも、「お申し込みありがとうございます」といった申込受付メールは申込みして頂いた方に送信しておきましょう。
そこに決済情報(カード決済のリンクや振込みの場合の振込先口座)を載せておくのもお忘れなく。
会場を決める
会場は、申し込みいただき、参加者がゼロじゃないことが確定してからネット検索します。
いろんなサイトがあるのですが、昨日のセミナー会場は、ここで見つけました。
ネットで探せるのはいいのですが、実際に行ってみると写真よりも狭い、スクリーンがなくホワイトボードでといったこともまぁあります。
ネットで会場を決めるというのは、正直、想定外なこともあります。
ちょっと大きめで10人の会場を押さえたと思ったのに、「そんな人数入らんでしょ。」ということもあったり…。
入金の確認・入金確認メール
入金していただく期限を決めておきましょう。私は受付メール送信後、3営業日以内でお願いしています。
入金をネットバンクで確認したら、今度は「入金ありがとうございました」の入金確認メールをセミナー会場の場所案内とともに参加者に送っておきます。
申込以上に入金できているかどうかというのは、参加者側からすると不安になるものです。
ご丁寧に「振込みしました〜」と送ってくださる方もいらっしゃいますが、こちらから送りましょう。
懇親会もやりましょう
あと、懇親会をやるなら、お店を探さないといけません。
参加者の方と一緒に楽しめるのも自主開催セミナーの魅力ですから。
そのためにも少人数にしています。
セミナー会場の近くで、だいたい@4,000〜5,000円以内のところで探しています。
スライド・資料をつくる
「スライドをつくらなくていい」と書いてある本も読みましたが、私はつくっています。
言葉だけで理解してもらえれば、一番いいのでしょうけど、なかなか難しいですし、図やイラストがある方が確実に伝わります。
ある意味言葉よりも残るので。
スライドがあると、スライドから連想されて言葉も残りやすいです。
何枚作るかというのは、個人差あるのでしょうが、バランスが大事でしょうね。
例えば、昨日のセミナーのスライドは、正直作りすぎたかなぁと。(笑)
当日の持ち物はチェックリストで確認
セミナー当日の朝、持ち物をチェックします。
チェックリストをつくって、1つずつ確認しました。
そのチェックリストを何にするか。最初にGoogleのToDoリストをテストしてみたのですが、
チェックすると消える、次回のために再利用がしにくそうという理由であきらめ。
結局、Evernoteでこんな感じでチェックしていました。
『持っててよかった〜』のおすすめアイテム
持っていった方がいいと思うおすすめアイテム、1つは延長コード。
会場が広くても、狭くてもプロジェクターのコードが届かないといったようなこともあり、持参するようにしています。
届かない不安はなくなりますから。
こういうところでのトラブルは極力ないようにしています。
もう1つは黒曜石。指にはめた状態でスライドを動かせて重宝しています。
昨日はしっかり使いこなしましたよ。
プロジェクターを買うか?借りるか?
プロジェクターは、借りることもできます。
私は前回セミナーでは借りていました。ただ当日触ってみると、色をしっかり判別していなかったり、明るさがイマイチでみにくかったりということがありました。
そんな経験から「もう、買ったほうがいいな」とプロジェクター、買いました。
明るさは3,000ルーメンは欲しいところです。となるとこのクラスです。
それなりの金額しますが、こういうところにお金を使わないと、アクションにつながりにくいです。
先日、「モト取ってないでしょ?」とイエローカードをもらいましたが、昨日のセミナーと25日のセミナーで、なんとかモトは取れそうです。
あと、プロジェクターに映像用のVGAケーブルが付いてきます。
両脇をネジ回して固定するやつで、接続するのがめんどうなので、接続もカンタン、画質なども考えてHDMIケーブルをAmazonで買っています。
会場によっては長さが足りないということもあるかと思い、長めのものを選んでいます。
当日、出発前に自宅などで事前にプロジェクターでスライドの映り具合を確認しておきましょう。
買っていると、現地に行かなくてもある程度確認ができます。
会場付近には早めに入る
会場付近には、早めに入るようにしています。これまでだいたい3時間前には現地にいます。
昨日ですと、14時からのセミナーでしたが、10時頃には名古屋駅に着き、スタバでブログを書いたりしていました。
1時間前だと、もし電車の事故などトラブルとかが起きた場合に、間に合わないということになってしまうこともあり、ご迷惑をかけてしまいます。
そんなこともあり、当日は早めに現地、そして会場に入るようにしています。
セミナーの時間配分
セミナーの時間配分は、なかなか難しいです。
1時間か2時間でも話す内容、スライドの枚数も変わってきます。
昨日は、ゆっくりやろうと思ったのが、ゆっくりすぎて、自分の想定時間をちょいオーバー。
ただ、参加者の皆さんの暖かい眼差しに救われたのでした。
この辺はトレーニングが必要ということでしょう。
開催後にお礼のメールを
開催後には、参加者の方にお礼のメールを送っています。
それと「よかったら…」で、アンケートで声をいただいています。
参加者の方の「悩み」と「セミナー内容」がマッチしていたかなど、客観的に見ることができ、強みを見つけるチャンスです。
「どんなところがよかったか?」
「どんなことが求められているか?」
この貴重な声を次回のセミナーに活かしましょう。
自主開催セミナーをやるならセミナーに行ってみる
自主開催セミナー。
自分なりのコンテンツでゼロから作り上げるものです。
ただ、さらに強くなるために、他の方のやっているセミナーに参加するというのはおすすめです。
- 話し方は?
- スライドはどんな感じ?
- 時間配分は?
- 告知はどうしている?
- アンケートはどう工夫している?
- 笑いはあるか?どんな笑い?
「おっ、これいいな!」というものがあれば、自分のセミナーに反映させればいいわけですし、それによって自分のセミナーも磨かれます。
自分でも「話す仕事」をしていれば、参加者なのですが、開催する側の立場でもみてみることができます。
- ネタを考える
- スライドをつくる
- 告知する
- メール
- 入金確認
- 会場選定
- 時間配分
- 値段
と決めること、やるべきことも多いのですが、それだけにわずか数回でも数多くのノウハウ、大きな経験値をかくとくできます。
(はぐれメタル並みです。)
せっかくの経験、感じたこと、いい機会なのでまとめてみました。
セミナーやってみたいという方は、一意見としてぜひ参考にして頂ければ。
(と言って、自分にもプレッシャーをかけときます。)
【編集後記】
昨日は朝から外出。名駅のスタバでブログを書いていました。午後からは「法人メイン税理士のための同族株式入門セミナー」を開催。今回用にネタも仕込んでいきましたが、ちょいちょい笑ってもらえて、ホッとしました。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ストーリー
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