「えっ、それって本当?」
まことしやかに巷でウワサされる確定申告のウワサ。流されていいことはありません。
どこから沸いたか…都市伝説
都市伝説。
税金の世界にもあるわけです。
どこでどう出たのかわからないけど、とにかく複数人が同じこと言ってるな〜と。
まったく違うものもあれば、半分くらいはあっているけど、というものも。
とにかく、たくさんあるんです。
中には「白色申告なら領収書はなくてもいい」、「申告していなくても3年言われなかったら大丈夫」なんてのも。
断言します。
こんな都市伝説に流されると、もっと大きなものを失うことになるということを。
3つの都市伝説「だから税務署はやって来る」
そんな中から確定申告にまつわる都市伝説を見てみます。
まずはこんな話から。
青色申告だから税務署が来る?
「青色申告にすると税務署来るから」
これ、ウソのようでホントの話。
過去に私が青色申告を勧めたら、返ってきた答えがこれです。
この都市伝説、どこから出てきた話か詳細は明らかではありません。
ただ、白色申告なら帳簿を用意しなくていいといった面から、出てきた話だとすれば、もはやそれもウソです。
実は白色申告でも平成26年から帳簿はしっかり用意しましょうというルールになっています。
そして、白色だから税務署が来ないわけでもないですし、逆に青色申告だから税務署が来るというわけでもないです。
むしろ、青色申告にしてないことで損することは多いです。
所得が少なきゃ税務署来ない?
所得というのは、カンタンな話、利益です。
この利益が少なければ、税務署は来ないというウワサ。
確かに利益が少ないところより、利益が多いところに行った方が効率的だし。
最近の税務署、人手不足のようでもありますから。
でも、そもそも利益が少ないのはどうしてか?
本当に利益が少なかったのか?
それとも本来、経費にできないものまで経費にしていた結果、利益が少なかったのか?
数字を見てそれが怪しいと思われるところに、税務署は行くでしょうね。
翌年に来なくても、その翌年に来る可能性だってあるわけです。
まぁ、忘れた頃にやってくるのが、税務調査というものです。
窓口で申告書出したら税務署来ない?
確定申告書、長い順番待ちをして、ようやく税務署の窓口で提出。
税務署員が「ポン」と受領のスタンプ。
「あの瞬間が一番ホッとするんだよねー。」
「税務署が受け取ってくれたんだから、税務調査もないでしょ。」
とお考えのあなたは甘い、甘すぎです。
ここでちょっと聞いておきたいことが…。
税務署の窓口であなたの申告書をチェックした時間はどれくらい?
「スタンプをポン、ポンって感じで、5秒くらいかな??」
まぁ、そんなもんでしょうね。
そんなたった5秒で、あなたのやってきた1年間をすべてチェックできるはずもなく。
残念ながら、そこでは事務的に申告書を受け取っているだけにすぎません。
実際には確定申告が終わったあとに、税務署が提出された確定申告書をチェックしていきます。
そして、おかしなところがあれば、7月頃から秋口にかけて問合せていきます。ハガキや封筒などの郵便で。
例えば、扶養に入れていた人の収入が実は103万円超えてて、扶養控除を適用できなかったのに扶養に入れちゃっていた、とか。
とにかく、確定申告書をいちいちチェックしてられないから、あとでチェックしていくわけです。
窓口で提出すればオッケーになるのなら、みんな窓口提出しますよ。
いや、しないか。
少なくとも私はしません。
窓口に行くなんてのは、遠いしめんどくさいから、電子申告しておきます。
都市伝説に流されないために
本当かどうかもわからない都市伝説に流されることほど無益なことはありません。
「青色申告だと税務署が来る」というのを信じていたら、青色申告で受けられる大きなメリット(青色申告特別控除をはじめとする特典など)は全部捨てることになります。
「窓口提出なら税務署来ない」が本当なら、電子申告に移行させることも難しく紙提出はどこまで行っても無くなりません。
そもそも都市伝説だと気づくかどうかですが、これはアンテナを高くしておくことでしょうね。
ネットで調べてみるとか、本を読んでみると言ったことでもある程度のことはわかるわけです。(ネットには間違っている情報もありますが)
まずは、誰かが言っていたとしても、それが本当なのかどうかは、自分でも確認してみるべきです。
それを鵜呑みにしていたら、前述のように失うものはあまりにも大きすぎますから。
【編集後記】
昨日は1日オフ。午前中はジムに行き、午後から先に実家にいっていた家族と合流。その後はブログやHPのカスタマイズを。W杯の決勝トーナメントから交代選手は3人→4人になるとか。なぜ決勝トーナメントからなのかわかりませんが。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
SELF