「勘定科目って何にしたらいいんだろ?」というのは、経理をしていればよくある疑問です。
ただ、実際のところ、科目にはほとんど縛りはありません。自分のわかりやすい科目を使うべきです。
「数字を見るため」の科目をつくろう
経理をするときに、意外に戸惑うのが「勘定科目を何にしたらいいのか?」ということ。
間違えたらイヤだからという思いから、気になるのでしょうけど、勘定科目についてのルールというのは、特に法律などでも決められていません。
なので、自分が好きな科目を使えばいいわけです。
税務署は、「同じ利益になっているなら、経費の科目が違っててもまぁ問題ないでしょ」というスタンスです。
法人の場合には、交際費など一定のルールがあるものもあります。
だから、自分で科目をつくったりすることも問題ありません。
せっかく経理をするなら、あとで数字を見るときにわかりやすい科目を使うべきでしょう。
例えば、携帯電話代なら、「通信費」じゃなくて、あえて「携帯電話代」という科目があってもいいわけです。
私はITに関係する費用は「IT投資費用」という科目を使っていますし、ブログをやるのに必要なサーバー代やドメイン費用などについては「ブログ運営費」という科目をつくっています。
あとで自分で数字を見たときに、パッと見てわかるようにするためです。
決算書にその科目を表示をしたくなければ、決算書の科目も別に設定することもできます。
大事なことは、一度使った科目を使い続けることです。
税金の計算のためではなく、自分で数字を見るための科目設定をするべきです。
とはいうものの、最低限やっちゃダメなものも
科目のルールはないとは言っても、一応最低限のルールはあります。
まったく内容の違う科目にする
例えば、得意先の人と食事をしたというなのに、水道光熱費にするとか、研修に行ったのに、消耗品費にするとかいったものです。
「どれにどれだけお金をかけているか?」
あとで、数字を見たときにまったくつかめません。
それでも、税務署は何も言わないでしょうけど。
「資産」「負債」「収益」「費用」の区分を間違えない
勘定科目は、「費用」や「収益」の他にも「資産」や「負債」の科目もあります。
その区分は間違えないようにしましょう。
借入金を返済する場合
例えば、借入金を返済した場合には、こういう仕訳になるのですが、
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
借入金 | 100 | 預金 | 110 |
支払利息 | 10 |
こういう仕訳や、
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
支払利息 | 110 | 預金 | 110 |
こういう仕訳は間違いになりますのでご注意を。
借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
借入金 | 110 | 預金 | 110 |
雑費があると「なんでもザッピになりがち」
使うのをおすすめしないのが「雑費」。
いわゆるどの科目にも該当しないような費用を「雑費」して区分することがあります。
ほとんどの会計ソフトにも「雑費」はが初期設定されていますし、損益計算書にも載っているんです。
ただ、この「雑費」がけっこうクセモノで、これがあるとなんでも「雑費」入れがちになります。
ゆえに他のどの科目にも該当しないものが「雑費」であるはずが、他の費用科目より金額が大きくなってしまうことがあります。
そうすると、もはや「雑」といえるレベルじゃなく、他の科目をつくったら?という話です。
あえて「雑費」を使わないことをおすすめするのは、そういう理由からです。
雑費にしたくなったら、「他の科目にできないか?」「新しく科目をつくってみる」といったことを検討してみましょう。
まとめ
勘定科目については、法律などで決められたルールはありません。
前述のような最低限のルールを守りつつ、自分が数字を見るときにわかるような科目にしてみましょう。
細かく分けすぎずに一度決めたら、継続して使うことが大事です。
【編集後記】
昨日は1日オフ。といってもセミナー資料は少しつくっていました。子供たちの希望で久しぶりにCoCo壱番屋に。キャンペーン広告のシャア専用ザクⅡ、持っているのがスプーンなのにやたらカッコよかったなぁ。^^;
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