土地をどう評価するか?は、相続税額を決める大きな要素です。
その土地の評価が実態にあっているか、常識で考えてみることも必要です。
相続税の財産評価
相続税の申告が必要なのは、今や8人に1人と言われています。
預金、株式、不動産、生命保険などの亡くなった人の財産をすべて評価して、集計。
基礎控除額を超えた場合に税金がかかるという仕組みです。
で、相続財産の金額の構成を見てみると、不動産の金額の割合は預金と並んで大きいわけです。
国税庁HP 「相続財産の金額の構成比」
そうなると、土地の評価額がいくらになるか?というのが相続税に影響するんだなっていうことに気づきます。
現場でなにが起きているのか?
実際に申告するとき、土地を評価する場合には、公図や地積測量図といった図面を使って評価するのが一般的です。
ただ実際には、図面だけではわからないことが多いです。
図面でわかるのは、距離や面積といった平面の情報だけ。(それも必ずしも正確じゃありませんけど)
実際に現場に行って見たときに、初めてわかることも多いです。
- 土地の裏に線路があって電車が通っている
- 道路に対して、高い場所に家がある
- 臭いの問題がある
- 道路がせまい
- 土地の上に高圧線が通っている
現地で距離を測量してみると、図面とは違っていたとか。
電車が通っているなら、騒音の大きさはどのくらいあるか?
道路に面している他の土地と違って、その土地だけが高いところにあった。
こういったことは、現場に行かないとわからない情報なんですよね。
しかも、減額を忘れていても税務署はご丁寧に教えてくれません。
こういった土地は評価下がる可能性がある土地だということを知っておきましょう。
会計事務所がやっていても、図面だけで評価されているようなケースも意外に多いですから。
常識で考えてみる
「そうは言っても、土地の評価なんてわからないじゃん」って思うかもしれません。
確かに専門的な話なので、そう思うのも無理はないです。
でも、普通に考えてみると、
- 同じ道路に接しているのにお墓が前にある土地とそうでない土地で価値が同じ価値で売れる?
- 同じ道路に接しているのに踏切が裏にある土地と踏切から離れている土地が同じ価値で売れる?
そうはならないでしょう。
評価がわからなくても、常識で考えてみると正しい評価につながることも多いです。
不動産の評価は、いかに減額になる要因を見つけるかです。評価減をしていなくても税務署は教えてくれません。
なんとなく知っているだけでも違いますから。
【編集後記】
昨日は長女(9)の発表会を見に行ってから、歩いて駅前にできたタニタカフェに。その後はロボットの開発研究1本でをずっとしていました。時間かかりましたが、とりあえず形にできたかなと。
【昨日の1日1新】