今の仕事に欠かせないのが車。
仕事に使うならどんなことに注意するべきか知っておいたほうがいいことも。
そんなわけで今回は、フリーランスが仕事で車を使うなら知っておきたいことを私のことも交えてお話します。
今や欠かせない存在の愛車プリウス
名古屋は車社会。東京や大阪のように電車の駅がそこらじゅうにあるわけではありません。
実際、訪問先が駅から離れているところも多く、電車で移動するほうが、かえって時間がかかるところも。
なので、移動を考えると、私にとっては車の購入は大前提でした。
そんなわけで独立した2015年6月、融資を受けたお金で買ったのは中古のプリウス。
中古ではあるものの、安定性はバツグンです。
このプリウスのおかげで、トラブルで電車が停まっていても動ける、訪問したあとにカフェによるなど、行動ルートも自由にできたりと助けてもらっています。
1つ悩ましいのは、渋滞。
どうしようもないときもあるのですが、できるだけ渋滞が予想される朝や夕方を避けるようにしてこのデメリットを回避するようにしています。
仕事で車を使うと?
仕事で車と一緒に行動するとなると、税金を計算する上で考えることもいろいろ出てきます。
その車をプライベートでも使っていることもあります。
そんな場合には、必要経費に仕事でどのくらい使っているかという「事業割合」をかける必要があります。
割合は自分でどのくらい利用しているかで決めます。
(その1)減価償却 中古なら耐用年数も中古用で
車を買ったらそのときに全額が経費になるわけじゃありません。
減価償却費として、耐用年数の期間で毎年一定額を経費にしていきます。
普通自動車の法定耐用年数は6年と決まっていますが、私のように中古で購入しているなら下記のような計算で、中古の耐用年数を設定することができます。
中古の資産を仕事に使うなら、中古の耐用年数で減価償却することができます。
(1) 法定耐用年数の全部を経過した資産
法定耐用年数×20%
(2) 法定耐用年数の一部を経過した資産
(法定耐用年数−経過年数)+経過年数×20%
※ 計算した結果、1年未満は切り捨て、その年数が2年に満たない場合には2年とします。
私の場合、計算すると耐用年数は2年。4年落ちで2年ですから。(笑)
耐用年数2年って、なんか2年しかもたないと言われているような気もしてしまいます・・・。
(その2)車の維持に維持費がかかる
愛車プリウスの燃費は、20〜22km/lくらい。燃費は悪くありません。
ガソリンを入れるのも月に1回程度で済んでいます。
なので、車の移動がそんなに多いわけでもないでしょう。
このガソリン代は、経費になります。
そして、車と一緒に行動する以上、定期的にチェックも必要です。
その1つが車検。
先日も買ってから2回目の車検を受けたところです。
この車検代も経費になります。
プライベートでも使っている車なら、事業割合をかけるのをお忘れなく。
(その3)売ったら税金の計算対象
仕事で使って経費にしている以上、売った場合にも税金の対象です。
総合の譲渡所得という扱いですが、下記の計算でプラスが出れば、事業所得と合算して税金の対象になります。
売却代金−取得費(簿価)−売却経費−50万円=譲渡所得
5年経ってから売った場合には、譲渡所得を1/2した金額が税金の対象です。
ちなみにプライベートで利用している車を売った場合には、税金の対象になりません。
だから、プライベートでも使っているなら、やっぱりここでも事業割合をかける必要があります。
節税のためだけに車を買わない 長く付き合うために税金を払う
耐用年数を過ぎると、減価償却費として経費にできる金額がなくなります。
前述のように私の購入したプリウスは中古で耐用年数は2年。結果として、平成29年で減価償却が終わり帳簿価額は1円に。
平成30年からは減価償却費が1円もありません。
結果、経費は減り、税金も増えます。
減価償却費を計上したくて、車を買い換えようと思う人もいるかもしれません。
でも、年の途中で車を買えば、減価償却費は月割り計算した分だけです。
その選択をした結果、失うのは少なくないお金です。
節税をしたくて車を買うというのは、行き過ぎた節税で私はおすすめしていません。
もちろん私は車を買い替えないですし、減価償却費がなくなっても、今のところはプリウスと仕事を続ける予定です。
今の車にも愛着があり、節税のために別れるというのも違う気がします。
目先の税金を減らすことばかりを考えて、大きなお金を失わないようにしましょう。
税金を支払ったほうが、はるかに資金繰りにはいいはずです。
【編集後記】
昨日は確定申告の相談会に参加。予想どおり今回から変更のあった医療費の質問が多かったです。今月もう1日あります。
【昨日の1日1新】
※「1日1新」→詳細はコチラ
ちんすこうショコラ