独立すると決めたなら、どんなことから始めたらいいのでしょうか?
とくに税金や経理のことは何から手をつければいいのか…?
独立すると決めたなら環境を整えていく
独立するのは、かんたんではありません。
家族もいればなおさらでしょう。私もその道を通ってきた1人です。
でも、もう独立すると決めたなら、前を向いて準備をしましょう。
でも、どんなことを準備すればいいのか?
サラリーマンのときと大きく変わること、サラリーマンからフリーランスになるわけなので、マインド、気持ちの面は切り替えが必要なのはもちろんですが、手続き面で必要なこととしては、
- 経理のこと
- 税金のこと
- お金のこと
といったものがあります。
どれも独立すれば、避けては通れない道。
前もってざっくりと知っておくべきです。
すぐにできることではないだけに少しずつやりながら理解するしかなく、そうであれば早いほうがいいわけです。
ぜったいにやっておくべき3つのこと
やるからには青色申告に
独立したら、とにかく真っ先に出したいのが、事業開始届と青色申告承認申請書です。
青色申告にすれば、青色申告特別控除が使え、簡単に言えば、最大65万円の経費がお金の支払いなしで認められます。
仮に税率が20%とすると、青色にすると65万円×20%=13万円の税金が変わってきます。それが毎年。
さらに事業開始1年目はというのは、初期費用などもあって、赤字になることもあるかもしれません。
もし2年目に利益が出れば、1年目の赤字と相殺できて2年目の税金を少なくすることもできます。
ちなみに赤字は翌年以後3年間、繰越しすることができます。
白色ならこの損は繰越しできません。
税金を少なくするためにモノを買うといったものは、おすすめしませんが、1年目の赤字を2年目の利益と相殺するのはお金がかかりません。
青色申告承認申請書は忘れずに提出するべきでしょう。
未だに青色申告にすると、税務調査が来ると言う都市伝説が聞こえますが、青色申告だから来るのではなく、結局は怪しい経理をしているかどうかです。
その他にも奥さんなど親族に給料を支払いたい場合は、届出書に記載した金額の範囲内で認められるといったものもあります。
詳しくは下記を見て頂ければ。
青色申告にしない理由はありません。
青色申告にすれば、貸借対照表をつくるなど、経理をしっかりすることはもちろん必要ですが、それはどのみちやるべきことです。
青色申告にするならば、届出書の提出期限が決まっていることも知っておくべきこと。
事業を始める年の3/15まで。1/16以後に始めるならそこから2ヶ月以内。
忘れないようにしましょう。
経理をしっかりする
独立するなら、自分の仕事の経理は、基本的には自分でしたいものです。
それは、確定申告しないといけないということも、もちろんそうですが、何よりも独立した自分が今どういう状況なのかというのを数字で知っておくためです。
そのためには、経理を日々する必要があるわけです。
そのためのツールとして、会計ソフトを使うのがおすすめです。
一番メジャーなのは、弥生会計ですが、ネットバンクやクレジットカード、請求書発行など各ツールと連携させたいなら、MFクラウド確定申告かfreeeでしょうね。
MFやfreeeはMacでも使えるのはメリットです。
弥生会計でも弥生会計オンラインの方は…。
事業用の通帳をつくる
事業をするなら、銀行口座は必要です。
創業融資などをうけるなら、受け入れる口座が必要ですし、売上のお金を入金したり、経費を支払うのにも、振込するのがおすすめです。
個人の場合、仕事の面とプライベートの面があります。
そして、通帳を仕事用とプライベート用を分けるか、まとめるかという話があります。
私は分けるのをおすすめしています。
事業用の口座を別で作って、基本は仕事に関する入出金だけにする。
で、生活費は毎月1回、決まった金額をプライベート口座に振り込むようにします。
何がいいかというと、通帳の残高をみて、お金が増えていれば順調だとざっくり確認できるわけです。
現金での取引は、経理のことを考えると、できるだけ減らすのがおすすめです。
わからなければ教えてもらうのも一つ
独立するなら、経理のこと、お金のことを学ぶことは欠かせません。
そうは言っても、これだけのことをやろうと思うと、なかなか自分だけでは難しいと思うかもしれません。
その場合には、教えてもらうという方法もあります。
自分ですべて理解できれば、それに越したことはないのですが、大丈夫かなと不安になることもあります。
今なら、融資のことにしても、確定申告のことにしても教えてもらえる場はそれなりにあります。
税理士でも必ずしも顧問契約を結ばなくても、スポットで相談対応してくれるところも増えています。
私も新しく何かを始めるときは、お金を払ってセミナーを受講したり、アドバイスを受けることもあります。
お金はかかりますが、その分悩む時間を最小限にして前に進めますし、知らずにあとで損することを考えたら必要投資です。
結果的に相談してよかったこともたくさんあります。
そんな経験から、私自身もワンポイントでの相談やコンサルティングをメニューに載せています。
独立すると決めたならば、早め早めに動くようにしましょう。
【編集後記】
昨日は午後からお客様訪問。15日に日帰りで大阪に行くことに。大阪に行くのは、セミナー受講して以来1年半ぶりで今から楽しみです。