税理士試験の受験者数が減っています。AIに仕事を奪われるから??
ただ、言われるほど税理士の仕事がなくなるとは考えていません。
税理士受験者が減っている現状
税理士の専門学校でも目に見えて、受講生の数が減っているそうです。
授業の参加者数が場合によっては、数人だったりすることも。
これは国税庁HPから税理士試験の申込者数を一部抜粋したもの。
税理士試験は年に1発勝負です。ここが難しいとされる理由の1つ。
さらに8月に受験して、12月まではどっちの方向に進めばいいかわからない、宙ぶらりん状態で過ごさないといけません。
今の本試験の問題も決して良問とは言えない問題(すでに廃止になった用語が使われていたり)もあり、実力があっても問題の趣旨を把握できないこともあり。
結果、合格確実予想でも発表で不合格になってしまい、モチベーションも下がり、そのままフェードアウトする方もいるそうです。
それでも科目合格して頑張っていたのに、途中リタイアというのは、諦めなければ絶対に合格する試験だけにちょっともったいないかなぁと思います。
税理士の仕事はなくなるのか?
税理士として独立しても食べていけないというイメージがあったり、AIに仕事を奪われるといった雑誌記事を目にすることがあります。(エストニアから税理士がいなくなったとか・・・)
ああいうタイトルだけ見ると、確かにマイナスの印象になるのはわからなくもないですが。
「ただでさえ、独立しにくいのに、この上AIまで来たら・・・」ということなのでしょうか。
AIはこれからも成長していくので、それなりに危機感は持っておくべきだとは思いますが、税理士が何の仕事も提供できなくなるかというと、私はそうは思いません。
AIがさらに進化すれば、経理処理を代行する仕事はなくなるでしょう。
ただ、提案する仕事、数字をどう見るかといったことを教えることはAIにできるのか?
申告書の作成はAIができたとしても、そこからどうしていくか?といったアドバイスは?
お客様のお困りごと・話を聞いて、不安を取り除くといったことは?
現状では、まだ税理士にできることはあると考えています。
税理士+α(アルファ)になるために
そうはいっても、税理士の仕事だけでは収入が下がる可能性が大きいでしょう。
なら、税理士資格を取るのをやめる、あきらめるのではなく、税理士の資格を生かして何か+α(プラスアルファ)の付加価値をつけることを考えたほうが発展的です。
税理士の資格を取ろうとしたということは、それなりの時間を自己投資に充てているわけです。
私の場合であれば、受験に専念3年、会計事務所に勤務しながら1年の4年という長いトンネルを抜けてつかんだもの。
これを使わない手はありません。
その資格を軸にして、プラスアルファで別の持ち味を、というのは面白いです。
私もその+α(プラスアルファ)を見つけないといけません。
今後は1つの仕事(私の場合は税理士)の枠にとらわれない仕事のやり方を意識していくべきでしょう。
昨日は夜に名古屋で税理士3人で飲み会でした。いつもどおり盛り上がりました。ひとり税理士だからこそ横のつながりは大事にしたいものです。