Excelに表示される日付はデータによっていろいろ。
日付を意味していても、数字データになっていることもありますが、Excelを使えば変換することもできます。
Excelの「文字列」と「日付データ」
Excelでは日付のつもりで入力していなくても、日付として認識されたりすることがあります。
例えば、「8-2」と入力すると「8月2日」と表示されたり、分数で「1/4」を表示したいのに「1月4日」と表示されたりといったことです。
Excelでは「文字列」と「日付データ」は明確に区分されます。
前述の「8-2」を「文字列」として表示したいのであれば、先頭に「’」(シングルクオーテーション)を「Shift」+「7」で「’8-2」と入力する必要がありますし、
同様に分数であれば、セルの書式設定で分数を選択したり、
「0 1/4」(0と1の間に半角スペース)と入力します。
日付を表しているのに、データが文字列になっているならば、日付データに変換することが必要となるわけです。
会計データの移行あるある
会計ソフトをT○Cから弥生会計やMFクラウドに変更しようと、変更前の会計データを移行させようとすると、1つの問題にぶつかります。
その1つが日付データの問題です。
T○Cのデータ形式のまま、データ移行ができないので、データ移行するためには他にもやるべきことはあるのですが、ここでは説明を省略させて頂きます。
T○Cの日付データの表示はこのように「290104」といった表示になっています。
弥生会計も推奨は「2017/01/04」のような表示ですし、
MFのサンプルフォーマットでも同様に「2017/01/04」で表示。「290104」のような表示はないのです。
そんなわけで、弥生会計やMFにT○Cの会計データを移行するなら、まずはこの日付問題をなんとかしなければいけません。
数値データを日付データにチェンジ Excelを使えばなんとかなる
日付データにするのにDATE関数を使います。
- 数値データ「290104」から年のデータとして必要な部分「29」をLEFT関数で取り出し、さらに西暦表示にします。
- 月のデータ「01」をMID関数を使って取り出します。
- 日のデータ「04」をRIGHT関数で取り出します。
- 上記をDATE関数で日付データに変換します。
算式:DATE(1988+LEFT(A2,2),MID(A2,3,2),RIGHT(A2,2)) については詳しく説明すると、
年の部分は、LEFT関数でA2セルの数値データのうち左から2つを取り出して、その数字と2017と29の差である1988を足しています。
それが「1988+LEFT(A2,2)」で、LEFT(A2,2)でA2セルの左から2文字を取り出すことを意味しています。
次に、月のデータ。
MID関数で真ん中のデータを取り出します。
MID(A2,5,2)でA2セルの左から5つ目の文字、そこから2文字を取り出すようにしています。
最後に日のデータ。
RIGHT関数でA2セルの右から2文字を取り出します。
RIGHT(A2,2)という式です。
あとはDATE関数で前述のようにまとめれば、日付データに変換することができるはずです。
このように日付になっていない数字データも日付データに変換することができますし、Excelを使えば、データ形式などが違っていても最終的に対応できることがほとんどじゃないでしょうか。
予想外の難問が出ても諦めず、Excelで対処してみましょう。スキルアップすること間違いなしです。
【編集後記】
昨日は早朝にセミナー受講。タスクに入れてなかったらきっと忘れていたでしょう。(笑)そのあとは一日かけて相続税の申告書の仕上げを。