損益計算書を読めるようになるためには、自分が見やすいようにするのが一番です。
勘定科目は自分がわかりやすいものにするべきです。
損益計算書は何のためにつくるのか?
損益計算書。
言わずと知れた1年間の売上がいくら、原価がいくら、経費がいくらか、そして利益がいくらかを示した資料です。
ざっくり言うと、利益に対して税金がかかるということはあるものの、これを税金計算のためだけに作っているのでは、あまりにももったいない話です。
損益計算書を何のために作成するのかと問われれば、自分で事業の数字を把握するため。
そうでなければ作る意味がありません。
税務署や税理士のために作るわけでもなく、仮に作ったとしても、自分がその数字をみてわかりやすくなるわけではないのです。
それならば、自分が少しでも数字を見てわかりやすいように作るべきです。
現在の会計ソフトは、科目を自由に設定することができます。
初期設定の科目にこだわらず、自分でわかりやすいような科目を作ってみましょう。
経費科目は自分がわかりやすいように決める
よくある御質問に「これって何費になりますか?」というもの。
決まった勘定科目で費用計上しないといけないとの考えからの質問であるのでしょうが、実際は交際費や寄付金一定の科目を除くと、税金計算上は何費で処理してもおおきな問題にはなりません。
役員報酬を外注費で処理する、消耗品費を給料で処理するなどの判断を誤らせるものは問題がありますが、そうでなければ問題はないのです。
経費になるのか?ならないのか?あるいは、資産に計上するべきものか?といったこと疑問であれば、会計事務所に判断を聞けばいいのですが、何費にするかは、自分で基準を決めて科目を決定すればいいのです。
例えば、ITにかけている費用であれば、「IT費」とか「IT費用」などの科目を作っておけば、IT関係に年間でいくらの費用がかかっているかもわかりやすくなります。
「雑費」の科目は使うべからず
一方で使うことをおすすめしない科目もあります。それが「雑費」です。
たいてい、どの会計ソフトにも「雑費」なる科目が用意されています。
「雑費」は、どの科目にも該当しない取引があれば、というときに使うことが想定されているのですが、「雑費」の科目を使うと、あれもこれもと「雑費」で計上される金額がけっこう大きくなってしまいます。
そうすると、「雑費」が他の科目よりも金額が大きくなり、もはや「雑」という概念から外れてしまいます。
「雑費」で計上したくなるものがあれば、なるべく「雑費」という科目を使わずに、他の科目で適当なものはないか、なければ新しい科目を作ってわかりやすくするということをやってみましょう。
【編集後記】
昨日は1日オフ。珍しく夕方まで家にいて、パソコンを見ながら今後の動き方などを検討。夕方になってようやく外へ。買い物などに出かけました。