フリーランスは自分で売上代金の回収を管理する必要があります。
会計処理をするときには、Excelのゴールシークを使えると便利です。
売上は入金されるまできっちりチェック
フリーランスはお客様にサービスを提供して、その後に請求書を発行しただけでは終わりません。
売上の請求書通りに入金があったか確認しなければいけません。
入金が遅れれば、資金繰りが悪化したり、税金を前払いするような結果になることも。
それだけに売上は仕事をしたら完了ではなく、入金までしっかりチェックしておきたいところです。
入金が期日までになかったら、そのままにしないで電話やメールなどで再請求をしてみましょう。
連絡してみるだけでも滞納はある程度防げます。
そして、入金があれば、会計処理も必要です。
ただ、この会計処理の際に一部のフリーランスの方にはちょっと面倒なことがあります。
源泉徴収です。(振込する側のほうが源泉所得税の納付もあり、面倒なのでしょうが。)
私のような税理士をはじめとする士業(行政書士は源泉徴収なし)やFP、カメラマンなどは源泉徴収がされて売上金が入金されます。
で、いざお客様からの入金額をみても、いくらで請求したかは、パッとわからずに、その都度、請求書を確認したりしないといけなかったりします。
まぁ、今はクラウド会計のツールである程度わかりやすくはなりましたが。
入金額がわかるのであれば、Excelのゴールシーク機能を使ってみると、一瞬で計算できます。
売上の請求・入金と仕訳を確認
例えば、売上が消費税抜きで200,000円の請求で考えてみます。
お客さんにこの請求書を出したあと、仕訳はこんな感じでされます。
その後、振込で入金がされれば、通帳には195,580円だけが表示され、源泉所得税や報酬の金額は表示されません。
ただ、会計の仕訳では源泉所得税を表示するべきです。
通常はこういった仕訳になるのですが、わかっているのは預金入金された195,580円だけ。
売上が1つだけなら、まだわかりやすいですが、わかりにくいケースもあります。(わかりやすくするため取引はシンプルにしてます。)
連動で入ってくるとしても、こういった仕訳になることが一般的です。
なので、源泉所得税や売掛金の金額がすぐにわからなかったりします。
この場合、売掛金は216,000円で消込をしなければいけません。
Excelのゴールシークで逆算してみる
こんな場合にゴールシークが使えます。
例えば、売上代金として入金された金額が、293,370円だった場合、ゴールシークで売上額を逆算で計算することができます。
ゴールシークは「Alt」→「A」→「W」→「G」で。
- 数式入力セル C9(差し引きの金額)
- 目標値 293,370(振込入金額)
- 変化させるセル C6(売上金額)
として、OKをクリックすると、
売上金額が300,000円とわかりました。
同様に支給額が200,000円だった場合に売上を逆算して計算する場合にもゴールシークが使えます。
目標値を200,000円にすれば、
売上は204,520円とわかります。
請求書を確認すればいいのでしょうが、手間なので私はこのExcelシートを使って逆算しています。
Excelスキルアップのトレーニングにもなりますので、是非。
【編集後記】
昨日は相続の手続きをいくつか。普段デスクでできることでも、現場でやってみると新しいこともわかり、勉強になりました~。相続人は外国で仕事をしている方なので、早めに進めないといけません。