相続のことを知りたいなら、ファイナンシャルプランナーの勉強をしてみるのもおすすめです。
ファイナンシャルプランナーの勉強をして、わかったこともあります。
注目される相続
相続税の改正があり、相続がこれまで以上に注目されるようになりました。
今では100人いたら8人が相続税がかかると言われています。
ここ数年で相続に関する書籍も相当増えました。
一般の方にもわかりやすいような本もたくさんあります。
そういった本を見て、相続を研究してみることも1つですが、もう少し深く学んでみたいという人には、ファイナンシャルプランナーの勉強をしてみることがおすすめです。
ファイナンシャルプランナー(FP)というのは、相談者の目標を達成するために家族の状況や収入や支出の内容、資産負債や保険などのデータを集めて分析をしたり、長期的な視点でプランニングやアドバイスをするという資格です。
勉強をするなら、目標があったほうがしやすいものです。
一見、ハードルが高そうですが、マークシートで合格率もCFP®でも30%以上です。
CFP®はFPの最上位資格で難しそうなイメージがありますが、6科目独立していて、1科目ずつ合格していけばいいので、勉強はしやすいです。
CFP®の相続・事業承継設計まで学んでみる
税理士試験を終えた後、あるいは興味をもってファイナンシャルプランナーを勉強するなら、CFP®まで受験してみることはおすすめです。
私もCFP®を受験して、今の税理士の仕事を補完できる知識を学べたと感じています。
ちなみにCFP®というのは、日本FP協会の認定資格です。
同様の資格で、一般社団法人金融財政事情研究会(きんざい)の1級ファイナンシャル・プランニング技能士があります。
税理士試験の相続税法は、あくまで相続税法などで決められている相続税の計算方法や納付方法をメインに勉強する、いわば縦割りです。
CFP®の試験では、税金の計算のことだけでなく、遺言の手続きなど民法の相続のことだったり、相続対策、贈与対策なんて話もサラッとではありますが出てきます。
ちなみに遺留分の放棄は生前にできる、というのは、税理士試験では勉強したことがなく、CFP®を勉強して知ったことです。
過去問を何度も解くスタイルが効率がいい
CFP®の問題はマークシートなので、勉強はしやすいです。
過去問を解いて、間違えたところはテキストを見て、繰り返し解くといったやり方がおすすめです。
テキストの内容もある程度理解する必要がありますが、問題を解きながら覚えていくといったやり方が効率がいいです。
私は過去問を年2回の試験で2年分で4冊を繰り返し解きました。
計算問題についても、中には税理士試験レベルの問題もありますが、完全に捨てる問題でしょう。
3年分の試験問題は公表されているので、興味ある方は見ていただければ。
問題を見るだけでも、今のトレンドがわかったりして興味深いです。
CFP®を受験するには、2級に相当するAFPに合格する必要がありますが、CFP®に比べれば難易度は高くありません。
税理士試験で出ないような論点もあり、相続について幅広く学んでみたい人にはおすすめです。
【編集後記】
昨日は事務所で自分の帳簿を見直しして、法人の書類作成を。独立するといろんなことを自分でやる必要があり、自分自身のこともいろいろカスタマイズしていく必要があります。独立前とは大きく違う点ですね。