この仕事をしていて考えるのは、わかりやすく伝えたいということです。
図やグラフを使うことで、わかりやすさもアップすると考えています。
経理は数字だけ見ててもよくわからない
事業をする上で数字のチェックは欠かせません。
日々の取引を仕訳にして積み重ねた結果が、月次の数字であったり、決算の数字になります。
お客様にはその数字を説明したりするのですが、口頭で説明するだけ、会計帳票をみせるだけでは聞き手であるお客様に数字のことをわかって頂くことは難しいです。
お客様にもざっくりのイメージはわかるようになって欲しいので、一定の理解をしてもらう必要があります。
私もこの会計業界で仕事を始めた頃、「何を伝えればいいんだろ?」ということで試算表の説明からはじめましたが、説明してもお客様に伝わっていないということもすぐにわかったわけで。
自分なりに試行錯誤して、数字をグラフや図を一緒に落とし込むことで、イメージで伝えることができるとわかりました。
例えば、3期比較の売上の年間推移だったり、営業利益の推移だったり、数字だけを見ていても気づけなかったことがグラフを一目見れば、気づくことができるのもその魅力です。
こういったグラフはExcelでかんたんに作ることができます。
貸借対照表の理解こそイメージ図が必要
損益計算書より、むしろ貸借対照表の方を見てほしいということはこのブログでも何度も説明してきました。
そうは言っても、この貸借対照表をあまり見ないという人も多いのではないでしょうか。
そもそも貸借対照表は左に資産、右に負債と純資産といった表示で、左右の合計金額は必ず一致するのですが、多くの会計ソフトから出力される月次の試算表は資産、負債、純資産の配列が縦なので、ものすごくわかりにくいわけです。
この試算表で理解してもらおうと思っても、これでは私も見たくなくなります。
で、この貸借対照表もイメージ図を使うことで理解が一気にしやすくなります。
3期分作って並べてみると、見えてくることがあります。数字を見ているだけではなかなか気づきません。
「図解力」磨きのすすめ
文字だけの情報では理解できないことでも、イメージ図があればその図の位置や矢印など使って関係性を伝えることもできます。
イメージ図を入れたほうが、わかりやすいですし、理解も深まります。
実際、大手企業の株主総会の資料だったり、経済誌などをみてもこういったグラフやイメージ図といったものがたくさん使われています。
文章だけダラダラ書かれていても、見る気になりません。
逆に文章を書かなくても、イメージ図と少しのコメントを添えれば、一気に理解が進むこともあります。
イメージ図やグラフを使って「図解力」を磨けば、伝える訓練にもなります。
伝えることが上手な人も世の中にたくさんいます。そういった人の伝え方も参考になります。
こうやって、私もブログに書き、イメージ図を載せることで、自分の「図解力」を磨いています。
【編集後記】
昨日は1日事務所で法人決算。学んだタスク管理を使ってスケジューリングしてやってみたものの、そのほとんどが時間の見積もりが甘く、コテンパンにされました。難しいですが、自分の仕事を「見える化」することの効果も少しずつ感じています。