決算間近に節税対策として「経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)」を契約し、年払することがあります。
年払いだと決算間近に契約をすることが多いので、初めて提案したときは無事に受領されたか不安になったものです。
僕の電卓もかなり年季が入ってきました。
利益予測、納税予測は節税対策にはかかせないものです。
フリーランスの方であれば所得税や住民税、消費税の納税額は特に開業当初はできるだけ抑えたいのが本音でしょう。
会社であれば法人税はどのくらい納税するのか?消費税はどのくらい納税するのか?
経営者にとっては資金繰りのこともあり、早めに知りたい情報です。
経営維持をするためには節税することもとても重要な事です。
しっかりと毎月の月次決算を実施することで、
利益予測もしやすく節税対策も検討しやすくなります
先ずは経理をしっかりしましょう。
決算後にできる対策は非常に限定されます。
決算日前に手を打って納税のアドバンテージを握る必要があります。
何よりも手を打つ手段を知っておくことが大事です。
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)を前納する場合の注意点
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)を前納する際に注意すべき内容はつぎのようなものです。
1 1年超の前納はご法度
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)は掛金を支払った場合には、掛金を支払った時の必要経費または損金になります。
ただし、1年超の金額を前納してしまうと、その分は必要経費または損金にならないのです。
年払いをするなら1年以内の前納にしましょう。制度上は800万円まで限度で1年超の前納ができてしまいます。
前納をするなら1年以内です。
2 前納をするなら毎年手を挙げないといけない
経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)に前年または前期に加入した場合、今年または今期も節税するために年払いするかどうかを検討することになります。
前納をしたいのなら「前納申出書」を払込みを希望する月の5日(土曜・日曜・祝日の場合は翌営業日)までに中小機構に提出しなければいけません。
取扱登録期間(銀行、会計事務所、商工会議所)に提出する場合には決算月の前月下旬くらいまでに意思決定して提出をする必要があるでしょう。
理解しておきたいのは、年払しようと思う年なら「毎年」提出が必要だということです。
「毎年」です。
提出されれば掛金は口座振替されます。
この点は自動で口座振替される同じ中小機構の商品である小規模企業共済と大きく異なる点です。
加入年は決算月に申込をすることができるので、この点同様に考えてしまいがちですが、加入年と2年目以降では手続きが異なります。
仮にこの「前納申出書」が出せなかった場合には月払いに自動的に変更になってしまいます。
節税しようと思っていた節税が出来ず、予想以上の納税になってしまった。
こんなことがないように事前準備をしっかりしておきましょう。
ほかにも注意点あります。

3 掛金を変更して年払いをしたいなら、追加資料が必要
年払いをしたいけど、資金繰りを考慮するとこれまでと同じ金額では年払いできないということもあります。
掛金を変更したい場合には「掛金月額変更申込申込書」を「前納申出書」に添えて提出する必要があります。
その際に「掛金月額変更申込申込書」に変更後の掛金月額を記載の上、「前納申出書」には変更後の掛金月額での前納金額を記載します。
いくら節税になるからといってもやり過ぎは自分のお腹を痛めることになります。あくまでも余裕資金の範囲内で実施することが大切です。
手続き漏れをなくすための方法を考えよう
節税インパクトの大きい経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済)。
手続き漏れにより自分の予想以上の納税になってしまったとならないように配慮する必要があります。
そうは言っても「年払い」は年に1回の手続きです。(私なら)記憶だけでは忘れてしまいます。
重要なイベントを忘れたりしないためには防ぐには二重、三重の予防策を仕掛けておきましょう。
1 『掛金前納預かり分充当終了のお知らせ』による通知
前納掛金の充当が終了する1ヶ月位前に、『掛金前納預かり分充当終了のお知らせ』が届きます。基本的にはこれが来たら手続きをするということでいいと思います。ただ、数日放置するとまた忘れる可能性があることも否定できません。
2 Googleカレンダーやスマホのリマインダーなどのアプリで通知されるようにしておく。
私も忘れることが多いので、Googleカレンダーやリマインダーなどはよく使っています。仕事で依頼されたことなどや税務の提出書類の期限などはこれで管理しています。
自分で設定することで年ごとはもちろん、リマインダー機能もあり3日前とか当日○時間前などの設定が可能です。
経営維持をするためには節税することもとても重要な事です。想定していることと、実際に起ったことが違ったものにならないように手間でも予防線を二重にでも三重にでもして、最大の得をとりましょう。
【編集後記】
午前中、税務申告ソフトの変更を検討のため、業者の方と打ち合わせ。午後は通常業務。夜は小学校時代の同級生から久しぶりに電話をもらい、色々語り合いました。やっぱり友人はいいものですね。